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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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「念友・本能寺」観に行ってきました。

 @吉祥寺。前進座。マチネ。

 BASARA舞台の興奮冷めやらぬうちに、ちょっとムシャクシャして買ったw いやだって三成の中の人がでてる上にこのタイトルよ? 信長様ネタに滅法弱いワタクシは会場でチラシ見たときから結構ぐらついてはいたけれど、「あんまり露骨なのもなー(;´∀`)」とか「公演期間短いし、平日夜くらいしかチケット残ってないよなー。でも帰りに行くには吉祥寺遠いよなー」とかでストッパーかかってたんですが、土曜の昼公演チケがまだあるというんでガツっとたががはずれた感じ。一緒にいったKちゃんにはチケ買ってから「取っちゃったけど行くよねー?」と事後承諾でメール送るという有様w ごめんね! でもありがとう!
 それが約一月前の話。

 んでもって当日。お天気快晴! 昼から鈍行に揺られて吉祥寺へ。それで着いたときには開場のお時間でした。吉祥寺遠いよ吉祥寺(;´Д`) 
 でも駅からも迷わず一本道で無事にたどり着けましたー。
 中にはいるとお花の香りが濃厚。すごいねー。中川あっきーからもお花きてました。銀英伝つながりですかね(^▽^*) こっちもたのしみです。っていうか18日のキャストトーク……。フォーラムなので多分帰りの足は問題ないのが問題w;

 おいといて。

 扉前の物販コーナーではDVDの予約販売と、パンフとブロマイドの販売。ブロマイドは衣装版とPVの時の白衣装版があるという念の入り方w さすがです。写真どれもきれいだったなー。買わなかったけど。
 とりあえずパンフだけ買って席へ。

 前進座は普段歌舞伎とか落語とかやってる劇場だそうで、狭いながらも花道完備。客席もけっこう年輩のお客さんの姿が少なからず見えましたが……大丈夫なのかなあと人事ながらちょっと心配に。いや内容知らないんでどの程度の念友加減なのかはわからんのですがw; やっぱり若いお嬢さん多かったけどね!

 舞台開始前に、紺の袴姿の俳優さんが3人たたたーっとでてきて前説。携帯の電源切ってくださいとか花道の俳優さんにおさわり厳禁とか、DVDの撮影入ってますとか。
 それからひたすら強調されたのが『笑ってください』。「DVD撮影が入っているからといってもお客様はお気になさらず『笑ってください』(ここ3人声を揃えてw)」「むしろ意識的に『笑ってください』」w ついでにコール&レスポンス「笑ってくれるかなー」「気が向いたらー」というやりとりで〆。しょっぱなからやってくれますw
 上演時間は約二時間五分(幕間なし)とのこと。一幕ものとしては長いけどまー日頃幕間あり二時間半~三時間の舞台見つけてるので問題なし。そういやバサラも休憩入れて3時間弱だったっけ。

 以下ネタバレ含む雑感。畳まないので見たくない方はご注意







 お話的には信長様が上洛を果たして足利義昭を将軍に据えたあたりから本能寺の変まで。主に光秀視点でのお話なので信長様がなに考えてるか本当に最後までわからないw
 そんな信長様への憧れからちょっとはみだしたあれこれを持て余していた光秀が野心家秀吉にいいように転がされてついうっかり謀反人にされてしまったが、最後の最後で二人愛を確かめあって幸せに燃え尽きましたとさ。めでたしめでたし。という話。身も蓋もないけどほんとにその通りだからね! 嘘だと思ったらDVD買うといいよ!

 幕開きは信長様の「敦盛」の舞から。謡の声もご本人かな。いい声ー。黒い着流しに赤黒の扇で舞う信長様と、鼓を打つのは光秀。
 暗い目の照明の中でどこともしれない場所の二人のシーンは美しかったです。

 前半は前説で言ってた通りのコメディパート。でもその中で織田の譜代の家臣たち+秀吉と微妙に溝のある立場の光秀。そして光秀によくかまう秀吉。秀吉の女好き発言も多い割には光秀かまいたがるし、名前順も二番目だし、信光前提で秀→光も盛ってくるのかと思ったらさすがにそこは見た人が適宜脳内補完してください程度な感じだったw

 後半はシリアスパート。野心をむき出しにした秀吉は光秀の振りをして本能寺を襲撃。寝間着姿で応戦する信長さま、所々で助けに入る家臣たちでもう殺陣に次ぐ殺陣! クライマックスは秀吉vs光秀+信長様(手負い)。もう竹光のぶつかって鳴る音が席までバシバシ聞こえてきてすごい迫力だった!
 そして戦い済んで燃え上がる本能寺の一室でいまわの際の告白合戦して、幕。

 キャラ付けの面白さと殺陣の迫力はよかったすねー。でもなんというか感想に困る。最後の10分がどうにもいたたまれない。腐耐性はぜんぜんあるんだが、なんかジェットコースターのまっすぐ落下コースの時のような気分だった。今すぐここから逃げたいみたいな。デレる信長様なんてレア物すぎて頭真っ白になったせいかもしれないw; 見てる方が恥ずかしいんだー! 帰りにKちゃんと二人して変なテンションで乾いた笑いを浮かべあったり、「感想に困るねー」と言い合ったり。まじ一人で観に行かなくて良かったと思った帰り道でしたよ。この何ともいえない気分は実際みないとわからない…と思うw;

 あとシリアスなんてコントと殺陣の飾りです的な脚本はそれはそれでいいんだけど、所々どうしても言葉遣いが気になったなー。男同士の同性愛関係を全部「念友」って言葉でくくってるけど、文脈的にそこは「衆道」って言った方がしっくりくるなーと思ったところ複数。
 あと、ラストで蘭丸・光秀・信長様が愛の告白とかするんだけど(蘭ちゃんは当の本人には言わないが)、やっぱさー「愛してる」とか時代劇で言うのは止せ! 途端に安っぽくなるから。明治以前の日本でそんな言い回しはないわー! 好いてますでも惚れてますでもお慕いしていますでもいいじゃないかー! 信長様に「おまえを愛しておった」とかいわせんなー! こっちが恥ずかしいわー! 
 ……ここで告白台詞に引かずに済んだらうっかり翌日のチケットを買ってしまったかもしれないからまあよかったのかなという気もするがw

 なんだろう、若いファンに配慮した結果なのか(「念友」の意味知らないで観にきて会場でうわーってなったという感想もみかけたしw;)、単に脚本家の語彙不足なのか……。


とりあえず役者さん雑感。順番はわりと適当。

 中村光秀はかわいい。そしてけなげ。信長様に踏まれても蹴られてもひたすら信長様を信じて、信じようとして、耐えちゃうところは普通にDV旦那とだめんず女房な趣w; でも本人無自覚で、蘭丸の存在にもやもやしたり、「これ信長様の似顔絵」て出された紙をどうしても踏めなかったりとなんだかとっても乙女。そうかと思うと京都守護職を秀吉と一緒にって言われて、何で自分だけじゃないんだー! とこっそり吠えてたり、秀吉が「蘭丸はこんなに殿に媚び媚びなんですよー」と実演させるために蘭丸の格好させた忍びにドロップキック×2かましたり結構アグレッシブw このドロップキックがすごい高さあってきれいでした。おさすが(^▽^*)
 全体的にこう「戦のない世を作るため信長様を信じてついていきます!」ってキャラで、某無双の光秀っぽい感じでした。…ときどきみどりんの声が聞こえたような気がするよw

 青ベースの衣装に細くて長いポニテがまた可愛くてよい感じでした。殺陣でくるくる動くと大変美しいです。
 本能寺突入のときの白ベースの衣装も美しい~。光秀に限らず全体に衣装良いね! すごい見栄えがする。

 真島信長は見た目からワイルド男前オーラ全開でかっこよかったです。パンフの写真がまたかっこいい。なのになんだか気分のムラが本当に激しい人で、猫なで声で「魚が可愛いのう♪ 月がうまそうじゃのう♪」とか言ってたと思ったら「延暦寺焼いてこい!」とか言っちゃうようなそんなお人。わりとスタンダードな信長様像なかんじかな。ムラが激しすぎてぜんぜん何考えてるか見えないのでこの人の部下やってんのはマジ大変そう。
 終始黒ベースの裏地赤のお衣装で、大変かっこいいんだけど時々プロレスの人のようだなとか思ったりw;
 信長様の本心は本当に最後の最後で明かされるんだけど、ちゃんと戦のない世を作りたくて苛烈な戦をしてましたよって感じ。そこらへんは以外と普通の人だった。しかし、光秀に「辛く当たって悪かったな」とかって言い出して、それが実はおまえを愛しておったからだったとか。本能寺に駆けつけた光秀の顔を見たときやっと悟ったとか。……っていうか信長様小学生かーーー!と盛大につっこみを入れたい。裏拳三つくらいお見舞いしたい。…ここ笑うところ? いやでも周り笑ってなかったな。
 あのシーンを笑わずに演じきった真島さんは偉いとおもいます。
 最後、信長様を看取って光秀がいったん膝の上の信長様の体を抱きしめるんだけど、ほんと、キスシーンとかなくて良かったようなw; 

 市瀬秀吉はチラシの時はちょんまげだったのに舞台ではつんつんに逆立てた髪型だったので最初誰かわからなかった…。
 信光ストーリーっぽいのにキャスト順が信長さま差し置いて二番手だったので、どんな風に絡むのかなーと思ったら黒幕でした。本能寺の変を光秀に起こさせたのは秀吉という陰謀論のさらに一歩先を行った「光秀の振りをして本能寺の変を起こした」という設定の秀吉でした。前半のオーソドックスな「猿」のイメージから後半は一転してクールな野心家に変貌するところがかっこいい。信長様を追いつめて傷負いの信長様と光秀を向こうに回しての二刀流の殺陣はむちゃくちゃかっこよかったー! 赤いひらひら衣装もよく映えて美しかったです。
 秀吉はしきりに自分の女好きを強調したり、光秀に向かって「念友とかわかんねーし」「念友とか気持ち悪い」などなどいうわけですが、強調しまくることでかえって「実は光秀に惚れてんじゃねーの」疑惑が強まるわけですな。「三回言うと意味が反対になる」って影丸も言っていたじゃありませんかw
 …誰のものにもならないならばまだいいが、ほかの誰かのものになっちゃうくらいならいっそこの手で壊してしまえ的な、そんな情念のほの見える秀吉だったかなあと思いました。


 織田家重臣トリオ

 それぞれ雰囲気でてておもしろかったですw
 ほぼ説明セリフ担当だったけどなw でも若いイケメン揃いの舞台で渋いおっさまがいると空気が引き締まるというか地に足が着く感じがしてほっとするね。
 でも権六さん本能寺で死んじゃだめだー! あなたにはまだシズガタケが残っているのだー!
 丹羽さんと滝川くんのコンビもかわいくてよかったw
 滝川君は最初配役みたときびっくりした。「なぜ一益が綺麗系ーーー?!」っと。しかしルックスは良いのだが発声が最悪なのだよ。狭い箱の上にマイクも使ってんだから無理に声張り上げなくてもいいのにな。台詞が棒だと芝居も棒に見える。動きは若い分よく動いてて良いなあと思ったのでボイトレ頑張ってください。

 蘭丸
 「ふ、ふ、ふ~」という不気味な笑い声がトレードマークの蘭ちゃん。この人もさすが蘭丸だけあってルックスいいんだけど発声が今一つ。オカマさんの作り声みたいな…役作りでわざとなのかな? Life系の役者さんてわりとあんな声の出し方するような気がするから劇団カラーなのかな。
 秀吉の部下の忍者で蘭丸に化けてますってことで「影丸」役も兼任。殺陣シーンはあんまりなかったけれど光秀のドロップキック食らったりなかなかおいしいポジの人でしたw
 この人が本能寺で信長様の最後の盾になって秀吉と戦うんだけど、そのとき衝撃の告白が。実は光秀を愛してたらしいんだが…どこにそんなフラグが??? 光秀にはなんか小馬鹿にしたような声掛けしかしてなかったような気がするけど、もしかしてあれ愛情表現だったのか? なんてわかりにくい主従……。
 でも最期に駆けつけた光秀にはなにも告げず、ただ殿を守ってくれと言い残して事切れるんだよね。信長様にぶたれても蹴られても逆らわない光秀に「けなげですね」って言ってたシーンがあったけど、けなげなのはあんたも大概だ。なみだ。


 微妙~なところも少なくないけどお値段分は楽しめた感じです。
 なんだろう宝塚に通じる何かを感じるような。個人的に。








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 というわけで約一ヶ月ぶりのワカドクロ~(*´∀`)
 その間の感想とか見ると、良くなったところも不安要素もちょっとずつ変わっているようでドキドキ。
 
 今回は二階上手サイドの一番前。端っこもいいところなので下手の袖がよく見えましたw(対角線)
 無界の里で太夫が脱ぐところで、兵庫がわたわたしてるの可愛かった(*´∀`)

 不安要素その一:沙霧の声。沙霧は基本的に威勢良く声を上げるキャラなのでやっぱり喉への負担は大きい模様で、前回の時も仲さんの声がだいぶつぶれ気味で台詞聞き取りにくいなー、と思っていたのが、さらに風邪気味らしいという話を本人ブログで書いていて、ひやひやして行ったけど、まー割と大丈夫で良かった。

 不安要素その二:小栗捨の殺陣。前回だいぶ終盤ふらふらな感じだったので、日程もほぼ終盤になる頃大丈夫かなー(;´Д`)と思ってましたが、これはかえって良くなってた! 最後の捨天対決でリアリティを追求した「弱ってる捨ノ助」が「そこらへん細かいことはおいといて」な感じでガチ気合いの入った勝負になってた。これはこの方がいいですな。

 良かったところ、兵庫。無界襲撃の後、子分たちの遺骸に「起きろよ!」って言うところが「起きろよ!」って襟つかんで名前呼んだ後「…やだよう…」って弱々しい涙声になるんだよね。それがもう胸に迫って思わず泣いたわ。…書きながら思い出してまた泣ける。
 パンフのインタビューによると勝地兵庫はリアルの年齢差もあって「年下アニキ」で「この人は俺らがいなけりゃー!」って感じのキャラに作ってるってことらしいですが、それがたった一言でよく伝わってきたなと思ったり。

 森山天は妙な迫力に磨きが掛かってたなー。さすがダンサーだけあって動きの緩急がほんとに巧い。綺麗。
 早乙女蘭はぶれない。やっぱあの出のところの声がすごく好きだ。しかし綺麗だけどそれだけっていうか二回目に見るとあんまり印象に残らないのはなんでだろー。演技はぶれないけど足元のよたよた具合は前回より増していたような?w

 高田贋鉄斎はなんか芝居が濃くなってたw 錯乱して捨に迫るところがもう小栗君素で引いてんじゃないかと思うくらいだったw  なので後のさわやか演技が妙に笑えるというw; 聖子さんGJ!

 二階の一番前なのをいいことにスタオベまではしなかったけど(体調いまいちだったしな…)、良い舞台でした。ゲキシネ始まったらいっちゃおーかな(*´∀`)


 なんか無性に97ドクロが観たくなった。

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 ソワレ@青山劇場。平日ソワレで開演6時とか早いよー、と仕事を早退させてもらっていってきました。だめな大人です。
 まあ、休憩込み3時間の長丁場なので、あと30分開演遅いとそれはそれで帰るの大変なので、悩ましいところなんですが。

 今回はキャストを若返らせて、脚本も根っこのところを結構なおして、イメージがらっと変わったらしい通称「ワカ髑髏」。
 その通り、捨ノ助=小栗旬、無界屋蘭兵衛=早乙女太一、天魔王=森山未來、抜かずの兵庫=勝地涼、とキャストでた時点で驚き、チケ争奪戦は激戦になりそうさ加減に軽く絶望したものですが、FC会員の友人のおかげで一枚、軽い気持ちで申し込んだえ+の平日ソワレも取れてとまずまずな感じ。

 そんなわけでえ+で取った方のチケで観に行ってきました。席は2階下手サブセンター一番後ろ! 見晴らしはだいぶいいけど、八百屋舞台の傾斜ぶりはよくわからないw; 

 入ると既に幕は開いてて、舞台中央に刀が一本刺さってて、赤のピンスポが当たってるのが見える。象徴的な感じ。

 ストーリーは大筋は一緒だけど、捨・天の二役と、信長の影武者設定がなくなったことでだいぶ雰囲気が変わってる。シーンの展開もそうだし、小牧せりふの端々とかも。なのでむしろ過去おなじみの台詞とかきたりするとなんだかほっとしたりしてw 兵庫が刀抜いて「みじかッ!」ってなるところとか。

 冒頭も以前は沙霧と捨之助の出会いからだったのが、髑髏党の関東制圧からになって氏政兄さんがひどい目に遭うところからだったり、そのおかげで捨や沙霧の出がだいぶ遅かったり、兄さや狸穴さんにだいぶ尺が割かれてて、脇キャラがだいぶ分かりやすくなっていたような。狸穴さんなんて無界の里の遊女との悲恋があったりしてな! 

 その分捨がだいぶ割食ってしまった感が。重要な狂言回しなんだけど、出番の割に影薄い薄い。小栗君は顔もスタイルもいいし、冒頭のタイトル横断幕がでるところの決めポーズとかそりゃかっこいいんだけど、ほかの役者さんと絡むシーンで存在感が妙に薄いんだよなー。登場シーンとか軽やか&さわやかさんでいいなーと思ったんだけど。なんだろ。以前までのバージョンの捨之助って「この世のしがらみはすべて三途の川に捨て」たとかいいながら、情が深すぎてだれも捨てられない、背負い込んじゃう系のキャラって感じだけど、小栗捨は天魔王しか見えてないというか天のことも責任感からしかたなく対応してて、他はついでって感じだ。なので沙霧に刺されたり、薬で暗示かけられても沙霧だけは斬れなかったりするのが若干違和感あるんだよなー。
 殺陣は足の長いのが災いしてかいまいち決まらない。天・蘭が決まりすぎてるのでどうしても見劣りしてしまうんが残念だ(別に森山君と早乙女君の脚が短いと言うわけではなく、その上で二人は重心移動とかの技術がしっかりしてる)。二幕は腹の傷+薬の後遺症+百人斬りの疲労ってことでか最後の天vs捨が終始ふらついてて残念な感じだったなー。

 早乙女蘭は口を開いた瞬間から「あー蘭だ!」って感じでめっちゃはまった。小栗君と並ぶと微妙に遠近感が狂うが、遠目でみてる分にはまあよし。ただ、「蘭兵衛」ってよりは最初から「蘭丸」が抜けてないなーって感じ。無界屋時代の蘭は粟根さんが一番好きかもしれん。そういえば今回の蘭はそろばんも持ってないしな。
 さすが殺陣は美しい。緩急の付け方も刀の返しもひらひら衣装の裾や袖捌きもいちいち決まっててかっこいい~。惜しむらくは芝居がぼそぼそ喋りと怒鳴るのの二種類しかないところ。言葉よりも所作で語るってことなんでしょうか。
 そういえば「いい町か…やってる本人がわかってないんじゃしょうがない」みたいな台詞、以前は独白って感じだったけど、今回はみんないる前で言うんだね。なんか微妙~。あとなんか終始足下が落ち着かないのはなんだろうw; 夢見酒飲まされてからは勿論、それ以前もなんか移動の時の足下がふら~りふら~りしている感じ。

 森山天はなんというか…エキセントリックだ。高笑いしてたかと思うとさっと真面目になり、そうかと思うとだらーっちとしてみたり。まああのくらい壊れてないと髑髏党とかやってないよなwと思えてよい。そして殺陣とマント捌きがカッコいい~。
 蘭との対決シーンとかスピード感がたまらない。殺陣の中に舞の「敦盛」の動作を入れてみたりなんかケレン味たっぷりだなあ。でもはったりの裏を返せば超小物。ってのがギャップ感あってよい。

 髑髏党六部衆も出番自体は少ないんだけど、いつもの新幹線風味をがっつり下支えしてたなー。大阪では七部衆だったそうですが、メタルさん負傷により東京では六人だったという話。残念。でも穴があいてて不自然とは感じなかったなー。一応それぞれにそこそこ見せ場はあったと思うんだけど、吉田さんがやるはずだった場面はどの辺なのか気になったり。右近さんがやってたあたりだろーか。
 天の側近が粟根さん扮する将監で、これが普通にできる側近でかっこよかったw 最後まで生き延びてたし壊れなかったしw
 殺陣担当のアクションクラブのお二人ですが、この二人と渡り合って見劣りしないの蘭ちゃんすごいよねー。と一幕ラストは呼吸も忘れてみてました。

 小池極楽は美人でスタイルよくて気っ風がよくていいねー。台詞も結構強い調子なのに後半戦でもクリアな声しててよかった。立ち回りにも華がある感じ。しかしこのねーさんが蘭兵衛に惚れてたってのはちょっと不思議というか、役の立ち位置的にはわかっても、役者がついちゃうと微妙な感じだわー。蘭兵衛といい、兵庫といい、なんかこー「あたしがついててあげないと駄目ね!」って感じの年下好みかねーさん、と思ってしまいますw

 兵庫は意外とじゅんさんキャラまんまなんだけど、これが勝地くんのルックスでやられると、決まるとこが非常に決まってカッコいい。かっこよく決めてもどっかコミカルなじゅんさんとはまた違って良いなー。つーか勝地くんは声がカッコいい。ドス利かせたところとかたまらん。兵庫はまんま熱血少年マンガ主人公タイプなので、今回捨と二人でW主人公みたいだったなー。観終わってから、兵庫ってこんなにウェイトの大きい役だったっけと驚いたもんです。いや、勝地君びいきだからそう見えただけかなー。動きもいいのでこれであと一つくらい殺陣での見せ場があればよかったなー。旋風稲刈り剣と百人斬りの研ぎ係くらいだったもんね。

 

 群像劇を目指したってことで、今回確かにそんな感じ。捨の影が薄くなって七人の内の他の六人の比重が高くなった分、歴史上のビッグネームに立ち向かう名も無き人って構図がくっきりしたなーと思う。
 アカアオまではやっぱり捨天蘭の物語だったけど。

 これはこれで面白かった! もう一枚チケットがあるので次回も楽しみ。…小栗君がんばれー!

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 前回観劇から一か月。前楽! いやーうっかり東宝のサイトみてたら二階のセンター三列目などという良席が残っていたのでついポチってしまったよw 

 そんなわけでお仕事早退していってきました。相変わらずダメな大人ですw;

 先週末だか今週頭だかにロシュフォールの吉野さんが足を痛めたということで心配していましたが、降板もなく、銀橋での殺陣も首飾りの取り合い乱闘もしっかりこなしておられました。でも全体的に動くシーンは減っていたかな。最後の階段落ちもなかったし。お大事にしてくださいませです。
 
 全体にあと2回ってことでテンション高かった気がするなー。枢機卿猊下が狩りのシーンでスキップしかねない勢いで浮かれてたりとか、ラ・ロシェルでのソロ曲ノリノリだったりとか。さトスのクリスタルの天使もなんかマジ血を吐くような熱唱ぶりでほんとにミレディのこと断腸の思いで諦めたんだなーって泣けてくる感じでした。っていうかそこまで好きなら振るなよぐらい思ってしまうよw そんな超情熱的なさトスだったんで最後の別れのシーンとか切なかった…! 若干お疲れモードを感じるところもあったけど、三銃士の皆さんの三重唱はマジ美しいね! うっとりする。前回はテンショントップのまま突っ走ってる感があったダルタニヤンはいい感じに緩急が付いた印象。

脇の小芝居もちょこちょこ楽しかったw 二回目で見る余裕出ただけかもしれないけど。
 狩りのシーンで猊下が手でパタパタ顔煽いでたらロシュがさっとやってきて自分のマント両手で広げてぱーたぱーた扇いであげて、猊下が「や、いいから…」みたいな感じで去っていくとかかわいかった。ロシュはほんとに猊下大好きすぎるw
 
 ロシュのミレディへの日替わり声掛けは「ミレディって呼んでいいか?」でした。…っていうか普段何て呼んでたのw

 カーテンコール後の銀橋小話は、さとっさんが途中で噛んだような気がしたけど噛んでないよ!と言い張り、石井さんが三銃士の上巻を真ん中あたりまで読んで、ダルタニヤンの出身地がパリから数日の距離のところだよ、とか三銃士とも一緒なことを知ったという話。それで岸さんに「今上巻じゃ遅いよ」とつっこまれて「まだ博多座もあるから!」と言い返してました。博多座楽までに読み終わってくださいね!w
 
 なんか前回より楽しかった!って感じ。もう一回くらい観とけばよかったなー。しかし博多は遠いのだった……。


 8/30 追記
 吉野さん、アキレス腱断裂で博多座は降板だそうで~~。残念ですがゆっくり養生してください! っていうか腱切れててよくあれだけ動いたな! 役者魂恐るべし! 再演で返り咲いてくれるのを期待して待ってます。

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 帝劇百周年記念公演、東宝ミューオールスターズの舞台。久しぶりの新作ー♪ ということで、と、最初にレミかなんかでチラシもらってから結構楽しみにしてましたが、例によってえ+の貸切で行ってきたので幕が開いてから結構経ってからの観劇になりました。
 
 オケピの前に宝塚のような銀橋があって、舞台の奥には金色のでかい細剣がどーんと置かれているセット。サイドの壁がちっとアラビアン入った風なデザインの壁でなんだかディズニーぽい印象。

 町にやってきた大道芸的な芝居集団の語る物語~といった導入から本編へ。この一座の座長のサカケンが「つっこみはご無用~♪」とか言っちゃうあたり、結構改変があるのかな。三銃士は大昔に子供向けの本を読んだのと、アニメ三銃士を流し見してたくらいなのでつっこみなんてとてもとてもw;

 あらすじ自体はフツーに首飾り事件の話。元銃士の父にあこがれてパリで銃士になるんだ!と意気揚々と上京したダルタニヤン。立て続けに銃士と決闘することになるも、彼らと意気投合。ひょんなことから枢機強卿の陰謀を知ってそれを阻止するために単身英国に向かい、陰謀のキーアイテム、王妃の首飾りを取り返してきてめでたしめでたし。

で、東宝のことだから結構オーソドックスにやるのかと思ったら、なんか小ネタが多いw 最初の三銃士とダルタニヤンの出会いとかもコント的な笑いを取りにくる感じw; これは元のオランダ版の演出がそうだからなのか東宝演出によるものなのか気になるところですw そういえばさとしさんいるしなー、とかw


 井上ダルタニヤンはすごい元気。M!のヴォルフから更にパワーアップした感じw 血の気が多くて惚れっぽくて、熱血。若干キャラ的に無理の感じられる点がないではないけど(井上君はなんというか雰囲気が優等生なので)、がんばってるなーってのはよく伝わりました。

 橋本アトス、通称サトスは今回の陰の主役だろうかw ミレディを愛しつつも素直に愛せない哀愁が漂いまくりで良かったんだけど。…愛が深そうすぎて、そのくせ百合の焼き印ごときのことをそんなに気にするのが、かなり小さいなーと思えてしまわなくもないw; 当時の常識からするとかなり重要だったんだろうけど。
 「クリスタルのッ天使~♪」の微妙に笑えたけど熱唱良かったなあ。
 山口リシュリューはこの役ってコミックリリーフだっけwと思うくらいわらかしてもらったw 王の前にいるときの揉み手で腰の低~い態度とソロシーンの狂信者がかった強硬な雰囲気のギャップがすてきだw と思ったらまさかのスタンドマイク? 振りかざしてのロック風歌唱だったりwww ごめん、かっこいいんだけど面白いww いつもより手風琴少な目だったのは演出家の工夫の結果だろうかw
 その腹心の吉野ロシュフォールがまたおいしい人でした。枢機卿好きすぎてたまらん。最後、枢機卿の監禁が王様によって告げられた後、ロシュも「枢機卿の相手をしているように」(=一緒に監禁)とか告げられた後、そりゃもう嬉しそうにすっ飛んでいくのが可愛い。ロシュは片目状態で結構殺陣が激しいので(銀橋で殺陣とか、短いけど階段落ちとかある)見ててちょっと冷や冷やするけど、ざんばらの長髪なびかせて麗しい親衛隊長さんでした。
 
 お話全体は流しの劇団の語り物語って感じで設定紹介とか、話はしょるときとかに人形劇風に語ってくれるんだけど、その団長がサカケン。サカケンはバッキンガムの部下と二役で、部下の方はほんとに道化な感じのポジション。どっちの役も種類の違う笑いをとってて面白かったですw

 ライブ版CDとか出ないかなー。とりあえず原語版CD買ってみたよ(*´∀`) …ほんとはDVD欲しいんだけどー! 頼むよ東宝!

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 マチネ。毎度のごとくえ+の貸切でスペシャルキャスト版公演。
 お天気も上々で朝から浮かれて出かけたのに節電ダイヤの影響で結構ついたのぎりぎりになってしまいました。
 席はT列上手側サイド。こんな端っこ座ったの久しぶりで、普段見ないところが割とよく見えて新鮮でした。そのかし中央奥の方とかはみえなくなっちゃうけども。
 
 キャストはこんな感じ。名前の羅列を見るからに濃いけど、実際舞台も濃かったw
 


 山口さん以外のバルジャンをここのところほとんど見ていないので、今井バルはだいぶ新鮮でした。序盤の仮出獄ですさんでるところとか確かにケダモノっぽくておっかないしかかわり合いになりたくない感じw それが市長になって以降は大変貫禄のある紳士になっててよいですな。山口バルはいつも全力で目の前の弱者に尽くすけどなんかへたれっぽいとこが残ってる風なのに対して、今井バルは優しいしコゼットに甘いパパではあってもどこか近寄りがたい一線が残っている感じ。なんというか全体的に山口バルより苛烈。
 声もいいお声で耳福。ただこの人元オペラの人なんだっけ? なんか「お」を引っ張るときに母音がいつのまにか「あ」に開いていく感じがちょっと苦手かもしんない。

 加賀ジャベはいつぞやのシラノよりは全然歌えてて一安心。嫌味で尊大で執念深い警察署長が大変はまっておりました。なんか妙に存在感あるよねー。空気に重みがあるというか。さすが。
 お歌レベルは正直期待してなかったですが、椅子から転げ落ちるほどひどくもなく。スターズも自殺も割とよかった。ただこの人音の長さをテキトーに変えちゃうので、ハモリは微妙。ファンテーヌ死後の対決はどっちの歌詞もまともに聞き取れなくて最悪。まー二人とも低音でぶつかっちゃうんだよね~。山口バルの時は山口さんの声が高めなのでそこらまで打ち消し合いにはならないんだなー。。

 岩崎ファンテはさすがいい声ー。なんか夢やぶれてのあたり鳥肌たちっぱなしでした。言葉の一つ一つに血を吐くような重みがあって。やっぱオリキャスは深度違うなー。と思ったところ。

 島田エポもね。すごいね! ちゃんと小娘っていわれて納得できる容姿と声なのがすごい。この人いくつよ。マジ妖精じゃね? 
 恵みの雨の瀕死状態がほんと痛々しくてだだ泣き。マリウスの甲斐性なしー!と思わずにはいられない。そういえば島田エポは最後にキスして天に召されるのね。全体の演出が変わった訳ではなく個人の演技の範囲なのかな。

 あと基本的にこの人を見るためにチケ取ったといっても過言ではない岡アンジョ! 最近はジャベールばっか見ててその印象が強いのでどんな感じか楽しみでした! 
 さすがに貫禄あって、最初のバリケード上の出のシーンでは、カリスマ設定引いても貫禄ありすぎかなーと思いましたが、どんどん話が進んでいくにつれ、ちゃんと学生に見えてくるからすごい。背も高いし見ばもいいし正当派だなーという感じ。最後のバリケードでの死を覚悟して旗を振り回すシーンはなんかもう鬼気迫るオーラがでてましたなー。これも鳥肌たったよ!
 その後結婚式のシーンで給仕に転生した折りはいろいろ楽しそうでしたw 背が高いので分かりやすいんだよねw 食器を盗もうとするテナ妻に張り付いて警戒したり、マリウスが「これも持ってけ!」と叩きつけた紙幣が散らばったのをちゃっかり一枚懐に入れて立ち去ったりw

 対する石川マリウスは優柔不断で心優しいお坊っちゃんだなー。かつて見た泉水マリウスを彷彿とさせるヘタレ臭がするー。いつも困った顔に見えるせいだろうか。歌声はすばらしい。これがあの堂々たるオーストリー皇帝陛下と同じ人とはとても思えんw 
 神田コゼが意外と進化していてもうけものでした。いつぞやは耳障りでどうしようかと思った鼻すすり音も聞こえてこなかったし。いらん小芝居でアピールするのを控えたのか、少しは声出るようになってマイクの音が抑えられたのかどちらにしても良いことです。細い高音がきれいなのがいいね。

 終幕後は貸切公演てことでひとことご挨拶。
 加賀さんのご挨拶が「今回はスペシャルキャストということで、なにがスペシャルかと申しますと、キャストの平均年齢がスペシャルw」と自虐ギャグで笑いをとっておられましたw わははw

 カーテンコールの拍手鳴りやまなくて、4~5回やったかな。最後はジャベ・バル・マリウス三人出てきてお辞儀。で、袖に帰るときに加賀さんがぴょん、と軽いステップでお茶目していたw

 おなかいっぱい胸一杯な舞台でした!

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マンマミーア&酒合戦Barに行ってきました。

 マチネ@海劇場
 先日M!観に行ったメンツで今度は四季。…クリスマスに女3人で遊びに行ってるってのもどうなのw; とは多分それぞれ思ってるに違いないがまああえて口には出さずにw

 キャストはこんな感じ。マンマはもしかして初演以来じゃ無かろうかもっかいくらい観てたっけか。保坂さんが東宝の人になってしまったので、新キャストはどんな案配かと思ったけど、かなりよかったです。



 残念なのがソフィア。最初のヘソ出しスタイルで、スカートのウエストにばっちりお肉が乗っていて(゚o゚;) しばらくそっちにばっかり目がいってしまうw; どうせウエストゴムなんだから調整してあげてよ衣装さん。
 もう一つ残念はハリー。初演に観たときのハリーがメガネの似合う優しげな顔立ちのわりと若い俳優さんだったのが、その人が地団してしまって以来、くたびれたおじさま風の人が当てられることになっているようで…。役柄的に「くたびれた銀行マン上がり」という設定なんで、定年間近の日本のお父さんをねらってるのかもしれないが、やっぱ微妙~。

 主格のドナ&サムは「アイーダ」でやっぱり主人公カップルを演じてただけあって、息もビジュアルも合ってる感じなんだけど、なんか背景に時々ギリシャの青い海!白い砂!の代わりに、赤いナイル河岸の夕日がちらつくようなw; いや阿久津ラダメスは観てないのでイメージだけだけど。でも阿久津サムのあのオールバックはちょっと時代を間違っているような。お顔立ちの深さも相俟ってむしろウエストサイドストーリー送りにしたいようなw
 でも歌いっぷりは二人ともよいバランスで聞き応えあってよかったです。
 ドナも保坂ドナより一回りたくましい感じかなー。保坂ドナはほんと意地だけで突っ張ってきて今にも心おれそうな危うさがずーっとついてて、サムにも意外とすぐよろけそうな感じたけど、今回はもう少し手強い感じ。さすがアイーダと言うべきかw

 クリスマスだったんで、カーテンコールには客席もサイリウムのスティック振って(入場時に入口で渡されたw)華やかなカーテンコールでした。曲数もいつもより2曲多かったしね! 



 終わった後は、ちょうど都内まで出てきたことだしもう一足のばして阿佐ヶ谷の酒合戦Barへ。連れの二人のうち、一人がバサラはよく知らない(私と、彼女の職場の同僚さんがはまっているとかでその情報くらい)が、うまい酒は好きだということで新橋からえんやこらと移動。それにしても阿佐ヶ谷遠いよ阿佐ヶ谷。
 駅前から割とすぐの真夜罠そうな道順のはずながら、こぢんまりした店構えのお店で一瞬澪としそうになりつつw; 無事にお店の前のチラシ見つけて入れましたー。
 移動中のついったみたときは、わりとまったりしてるぽかったけど、行ってみたら店内はぎっしり。ちょうど3人連れ様がお帰りのところでしたが、そうじゃなかったらスタンディングになってたかなー。
 前の日程で行ってた人たちからちょっと話は聞いていたけど、聞きしに勝る狭さ&アットホームさでしたw 入口近くのテーブル席に陣取ってましたが、料理とか渡してくれるのは間に座ってるカウンター席のお客さんだしねw(そもそもカウンターと席の間が狭すぎて店の人が運んでくるような余裕がない)


 ちなみに松永ナイトということで一杯目は春鹿にしようと思っていたのに、なぜか口は華鳩を注文しておりました。友人はとりあえずラベルで決めて人気一。それから順調におつまみ全種制覇、お酒もお市・光秀・松永・けんしんさま…などなど飲んだくれてきましたw
 酒盗のクリームチーズ和えおいしかった。麒麟とか司牡丹とかの辛口にあいますな。
 隣とか相席になったりしたお客さんと「全種類制覇しました?」とか「秋の陣は行かれました?」とかなんとなく会話が始まってゲームの話とかでなんとなく盛り上がったりして楽しかったですw

 相席のお姉さんが自作したというフェルト人形三成! 再現率もすごいが手触りもよくてすごい! 写真撮らせてもらいました(*´∀`) 抱っこもさせてもらったよ。かわいいvv

 そして皆様去り際の挨拶が「よい冬コミをー」だったのはご愛敬というものですw

 松永ナイトということで帰りにはおまけに松永印のミニ羊羹いただきました。味が何種類かあって、友人が抹茶だったかな。私のはほうじ茶でした。



 酒合戦BARまたやってくれないかなー。今度はせめて山手線の内側だといいなと思う千葉県民ですが。

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 マチネ。今期4回目でこれにて打ち止め(;´∀`) 

 最後の最後にW主役のもう一人山崎育三郎君のヴォルフ観てきました。
 割引で買ったので二階席のちょっと後ろの方…のはずだけど前々回(11/23)のS席と一列違いなだけだったりして…。見え方は大して変わらないんだからF列だったらA席で全然いいわ。

 今回は山崎君のみならずアマデも初見。
 山崎君はどっかで見たことあるはずだが印象ないなーと思っていたらマリウス@レミゼやってたんですね。一回くらい見たことあるような気がするがあんまり記憶にない…。泉水くんのわんこマリウスが強烈だったせいかなあ(;´∀`)

 で、そんな彼のヴォルフはというと。歌はまあまあ。事前に知人の感想で「わりと暑苦しいかんじ」とは聞いていたけど、井上君もだいぶ暑苦しいのでキャラの方向性はほぼ同じ印象。まあ、初演時のあっきーと井上君のキャラはあえて全然違う造形で放置してたけど、今回はまとめる方向で調整したんでしょうか。
 しかしこれといった違いが無い分、なんというか劣化と言うとあれだが(別段出来が悪いわけじゃないし)、スケール感が一回り小さい井上ヴォルフって印象でした。歌については「残酷な人生」の最後の「ただ一人~」がさほど苦しげでもなく上がってたかんじがちょいと好印象でした。…井上君はどうしてもそこが引っかかる…。
 あと、悪夢の後のアマデをなじるシーンで台詞が変わっていたような。井上君は「悪魔、狼、蛇」と繰り返して罵っていたが、山崎君はそうじゃなかったー(なんだったかは忘れた)。あれは個人で違うのかたまたま演出が変わったのか。

 アルコ伯爵は今回もノリノリのアドリブ有りw 今日は「美女の胴切り」で箱の中に美女と一緒にはいる気満々な伯爵様でしたw そんな間男と浮気妻重ねて切るんじゃないんだからw

 しかしヒロコンスは4回見て納得いかないままだったなあ。プラター公園のあとの二人っきりのシーンで変にかまととぶるのがなんか違うだろーと思うんですが。なにあのテレビドラマでありがちな奥手な女子中学生みたいなの。いいなーと思った相手にアピールしまくってて、でもいざ相手に振り向かれたら気恥ずかしくなっちゃってモジモジ…っていうのは少女マンガの世界にはありなのかもしれないがこの芝居のコンスタンツェというキャラに限ってはナシだと思う。…じゃないと"ダンスはやめられない"って旦那ほったらかして遊びに行くコンスのソロに繋がらないよー。
 そういう意味でキャラ的には西田コンスがはまってたかなー。無邪気に天然で、わがまま。一見当たり柔らかいかんじでけっこう押してる、みたいな。歌の方は全然だったが。
 次回再演があるんだったらもうちょっと人物造形に筋を通してくれ演出家の人よ(;´Д`) 役者に投げっぱなしはいかんですよ。

 大司教様はある意味安定の笑いどころで見てて安心するなー。手風琴多めですがw;

 とりあえずこれで私のウィーンミューイヤーは終了~。なんだかんだと面白かったっすw
 来年はレミにDoVもやるんだっけ?再来年だっけ? またぼちぼち帝劇に通うことにはなりそうですw

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 何回行ってんだという感じですがw 今回は舞台好きの友人二人と一緒にマチネ。

 待ち合わせは12時ながら、行きがけに美容院行ったりして出たのが早かったので、有楽町の駅前の交通会館でぶらぶら暇つぶし。彦根に行きたいので滋賀のアンテナショップ覗いたり、長野のアンテナショップ覗いたりしてたら、ちょうど出汁カフェの開店時間だったのでちょいと入ってみました。
 中は割とうなぎの寝床的な長方形のスペースで、入口近くにお台所、反対の壁際には本棚があって、煮物お吸い物系のレシピ本が置かれていて、間には長いテーブル。といったシンプルなつくり。テーブルには標準的な量の出汁の元(煮干とか昆布とかかつおぶしとか)の見本がちょこんとおいてあったり。
 で、15~20分程度の出汁取りデモンストレーションということで、鰹の一番出汁と二番出汁の違い解説とか、昆布や煮干のお手軽な作り方(水出しでもビンに入れて一晩冷蔵庫放置でちゃんと出ますよー、とか)解説とかしながら、鰹出汁のお吸い物と、昆布&煮干の出汁のお味噌汁を目の前で作って、試食させてくれます。味噌汁については出汁とったお味噌汁とただ味噌を湯にといただけの二つを比較という形で、お吸い物は単体で。試食なのでおわんのサイズは大きめのぐい飲みくらい。で、お昼の時間帯は500円玉サイズ×1cmくらいのちっさい塩むすびがつきます。
 味噌汁がわざわざ比較になってるのは今時のお子さん方に味噌汁作らせると、出汁の存在を考えずにそのままお湯に味噌といちゃったりする子がいるんだって! インスタント味噌汁な感覚なのかなー。だから味の違いってのを判りやすく伝えたい!ということらしいです。 まあ味噌湯は味噌湯でおいしいけどやっぱ味噌汁とは味違うよねー。
 試食のあとはアンケート書いてご馳走様。どうでもいいけど、パンフレットにレシピが載ってて、それには出汁の部分は、だしの素の類使えと書いてあるというw まあ味の素だからな(;´Д`)
 ちなみにこのデモの本来のターゲットは20~30代の若い「これからお母さんになる女性」らしいんだけど、今回入ってたのは私含めて30~40台のもいっこ上の世代でしたw; 


 時間もちょうどいいところで線路向こうへ移動して帝劇へ。
 初見キャストは涼風男爵夫人。
 
 なんというか凄い異色なキャラに仕上がっておりました(;゚Д゚) 
 男爵夫人ていうとこれまではわりかしどの女優さんも柔らかい感じの声で、ヴォルフを優しく包んで背中を押してくれる母性を感じるような役作りでこられてた印象なんですがー。涼風さんは涼風さんだった…。アントワネットやってもエリザベートやっても一緒なんだから脇役の男爵夫人ごときでキャラが変わったりするかってとこでしょうか。
 他の男爵夫人が「あなたの才能を世に出したいの!」と言っても特に下心は感じないが、涼風夫人は「そしてそのパトロンとして私も光り輝いてやるわ!」的な大司教と同じ俗な野心をビシバシ感じるのですよー(;´Д`) 2幕冒頭の「ここはウィーン」がサリエリ苛め色の濃い演出になってるから余計そう見えるのかもしれないが。ここはウィーンといえば夫人の「♪彼は天才よ~」のパートがえらくドス低い声で驚いた。だれこれ?って感じ。星金なんかは王様の台詞部分と地の文にあたる部分で声色変えて「物語語って聞かせてます」風の歌い方工夫してるのなんかは嫌いじゃないんだけどねー。個人的には涼風夫人はナシだ…。
 それはそれとして、今日は皆さんなんだか熱かった! 井上君の熱い演技はまあいつもどおりとしてもその他の面子もテンション高かったような。アルコ伯爵もプラター公園の胴切り箱に入るところで「この鍛え抜かれた腹筋を切れるものなら切ってみろ!」みたいなアドリブ入れてて笑ったw トークショーの司会で知名度をあげたから?w
 今日なんかの記念日とかかなーと思ったら、実はモーツァルトの命日だったそうで。カーテンコールで井上君が言ってました! だからか! 何か憑いてたか?w それとももしかしたら劇場のどこかでかの人も楽しんでいたんでしょうか。だといいな。

 とりあえずチケットは後もう一回。今度は山崎ヴォルフ~。こちらも楽しみ。

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 マチネ。e+の貸切公演でした~。最近貸切ばっかだなー。カーテンコールの一言ご挨拶に釣られてるんだけどw
 今年のウィーンミュージカル3連続もこれで最後。結局全作お付き合いしましたわw

 今回のキャストの動くところはこんな感じ。
 ヴォルフ:井上芳雄、ヴァルトシュッテッテン男爵夫人:香寿たつき、アマデ:松田亜美

 それ以外はほとんど持ち越し。安心して見られるけどわくわく感はないなーとか思ってたらかなり化けてたね!
 基本の演出や配置は変わらないんだけど、細かいところブラッシュアップされてて、役者さんの力量も一回り増した感じで楽しめました。やっぱM!は好きな曲も多いので、出来がよいと幸せです(*´ω`*)

 井上ヴォルフは随分とアグレッシブで感情過多のやんちゃボーズになってた(*´∀`) 以前は落ち着かない小猿のような中川あっきーヴォルフに比べて、どうにも固いというか、優等生が無理してるぎこちなさが感じられたけど、その固さが消えてて違和感なく見られましたー。声量もだいぶアップしたよねー。迫力あって気持ちよく聴けました(*´Д`) 「残酷な人生」の最後のる~! はやっぱり張り切れない感じなのがちょいと残念だったけどあとは文句ないわー。しかし初演エリザが2000年で井上君ももう三十路なんだなーと思って愕然とした昼下がりw;
 ヴォルフと市村パパとの絡みがちょっとコミカルになってて笑ったw おでこペチってされるような演技は今までなかったような気がするんだけど忘れてるだけかなあ。それにしても市村さんはトシは取っても衰えないねー。
 コロレド大司教様はおトイレ演技が濃くなってるw これは再演するたびに妙に濃くなってる気がするがいいのかw; …いいか司教様出番少ないもんなw
 高橋ナンネール・阿知波セシリアなんかは余裕の貫禄。吉野シカネーダーは世界各国キャスト比べても、多分一番好きだと思うレベル(*´Д`)

 今回初見の男爵夫人とコンスタンツェは…この二人のキャスティングはほんと難しいよなーというのを再確認。
 香寿さんは声が若くてぶりっ子なかんじで、最初涼風さんかと思った(;・∀・) 似てるンすね。今までの男爵夫人がどっちかいうとある意味理想のお母さんみたいだったけど、こんだけ若い印象だと無責任に面白がってる道楽マダムみたいに見えてしまうという。実は大司教の愛人で司教様自慢のおもちゃを借りて自慢してみたいのよって風情が無きにしも非ずなウィーンへのお誘いでした。
 ヒロコンスは、もー芸能人コゼ的な覚悟を決めていったらば、意外と歌は歌えてた。松コンスや西田コンスみたいに「ダンスはやめられない」のサビの「♪毎晩~」のあたりで声ひっくり返ってトーンダウンしてあらら…(;´Д`) ってならないだけマシ。キンキン声で耳に刺さるけど。ただ台詞回しが芝居の声じゃないので浮くのと、異常に影が薄い(;゚Д゚) 仮にもアイドルだったのになあ…。なんか袖に引っ込んだら即忘れちゃうんだよねー。ある意味ヴォルフの「自分の才能しか愛してない」雰囲気作りには説得力あっていいのかもしれん。

 あと、基本の演出変わってないといいつつ2幕冒頭の「ここはウィーン」のサリエリがだいぶクローズアップされた? 前回から?w 彼はあとで聞いて、あーなるほどー、とにやっとするくらいがよかったのになあw

 貸切公演なのでカーテンコールの後にご挨拶。井上君と市村さんとアマデの亜美ちゃんでした。本日はありがとうございましたまた来てねの型どおりのご挨拶でしたが、本来口を利かないアマデちゃんからもご挨拶がありましたー。大人二人に挟まれてきょろきょろしてるアマデ可愛かったですw

 総じて面白かったので23日ソワレのチケット買い足してしまった(*´∀`) 山崎ヴォルフは来月観に行こう…。もー日雇いのバイトでもするかしら(;´∀`)

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