忍者ブログ
風の吹くまま気の向くままの生活雑記
バーコード
 読了。
 そんなわけで買ってきてうきうき読みました。
 キャラの皆さんが初々しい感じで好きです邂逅編。ほたかさんの挿絵も好きです(*´Д`)

 前編の十三神将までは短編~中篇連作で割と一つのお話ごとの独立性の高い感じだったのが、今回登場の敵役&味方キャラ×2(いや厳密には味方じゃないのか…)が次巻に引く気満々で、いや~続きが気になります。

拍手

PR
 後書きにもありますが、今回女性キャラ率がぐんと高めで華やかめに…ということらしいですが、実は敵の美女軍団の中でさらに化粧栄えして美人な女装影虎様を書きたかっただけじゃないかと邪推してみるw
 夜叉衆のチームを適当に分割→それぞれの糸口からシナリオ展開→チーム集合してどかんと調伏、のお手並みは短いながら安定して、読むほうも安心。
 ただ今回、怨霊の元の殺した方と殺された方の因縁話の説明と姫様方の関係の説明が駆け足&同名異人のミスリードネタなので、うっかりすると誰が誰を誰だと思ってるのかの把握にちょっと混乱したり。

 姉妹ネタは広島編をちょっと思い出したな~。戦国的には割とあちこちにあってももおかしくはない感じなんでしょかね>姉妹の確執

 早速忠犬振りを発揮しだした直江がほほえましい。結界の中で、においで飼い主を判別するエピソードは笑うところでしょうかw
 


追記を閉じる▲

 読了。守り人シリーズ第三巻。
 闇の~からずいぶん待つ時間が長かったような気がするよ。

舞台は再びカンバルへ。
 得体の知れない眠りの病・異界の花と花守り・特別な技量を持った歌うたい。のっけから道具立ては濃厚ファンタジー。土と風と草の匂いのする前2冊に比べて、世界の空気感が違う感じ。

 バトルあり、程よいサスペンスあり、不条理な異世界ありで、やっぱり一気に引き込まれて読みます。
 ああもうバルサかっこよすぎです。潔すぎて痛々しくてだからどうしても頑張ってほしいなあ!と握りこぶしで応援してしまいます。

 闇の~に引き続き、浄化と昇華の物語だと思いました。心地よい夢や思い出に逃避しても何も変わらない。ほんとの幸せじゃない。ちゃんと辛い事受け入れて自分の足で歩きな、と。背中を押すような、そんな話。
 それから「絆」の話でもあるのかなあ。怖い事、嫌なことがあるときでも、けして一人じゃなくて、見守ってくれたり、手を差し伸べてくれたりする誰かがきっといるよ、というような。
 
 あしたからまたがんばろ、ってな気分になりました。

拍手


 読了。発売日2~3日後に買った筈が、今まで放置して読み始めたのが25日。読み終わったの28日。読み始めたらあっという間。
 国境のヤバイ洞窟を抜けたらそこはふるさとだった。
 …いや抜ける前にアクシデントひとつ。

 と言うシーンから始まって、バルサはもう片付いたはずの陰謀の根深い闇に巻き込まれて…結局、王家にまつわる陰謀を白日の下に晒し、ジグロの名誉が回復され、一応過去の因縁に決着がついた、ってことでいいのかな。まあそんな話。

 追う側(ムサ氏族のお偉いさん)と追われる側(バルサ)のそれぞれの視点から物語は交互に語られて、陰謀の中核・なぞめいた<山の王>と<ルイシャ送りの儀式>の秘密に迫っていく構成は秀逸。ぐいぐい引き込まれる。会社の昼休みに読んでて、続きが気になって困るw
 クライマックスできっちり盛り上がって、読後感の爽やかなのがいい。明るく元気、と言うよりはいろんなものが昇華されてすっきり、な爽やかさ。ある意味デトックスだわなw
 <山の王>が化け物なのはまあセオリーだけど、ここは敢えて「お約束」なかんじだろうか。

 「己の闇」と向かい合って、それを乗り越えるって言うのは古今東西児童書&ラノベの定番テーマだけど、乗り越え方はまあ色々。
 外部化した闇の化身と戦って勝つ(消えない傷跡を戒めに残したりね)とか、外部化した闇を飲み込んで融合して「どちらでもある存在」として成長、とか。
 このお話では、心の闇というか負の感情はそれを上回る愛で癒す・赦す(ぶっちゃけチャラにする)というパターン。作中では「弔う」という言い方をする。心の動きとして日常にもままあるので、すっきり納得できる。
 後書きによると、この巻は大人の読者により人気があるそうだけど、↑みたいな理由もあるのかな。と、思ったり。子供のうちは妙に潔癖だったりして「赦す」「水に流す」ってのに納得いかなかったりするもんなあ
(体験談)。
 
 まあ、何はともあれ面白かったっす。

 

 

拍手


 読了。
 「精霊の守り人」の作者のシリーズ外作品。シリーズの続巻が出るまでのつなぎに買ってみました。
 タイトルに「狐」ってあるとおり、主人公の片割れは狐。それもあの世とこの世の「あわい」で生まれ、呪力を持つ霊狐。
 日本の中世(鎌倉~足利あたり?)くらいの架空の世界の一地方で、領土をめぐって争う二つの家があって、表立っては何もないものの、裏では呪い師を使ったオカルティックな暗闘を繰り広げ中。
 その、一方の呪者の使い魔の狐少年と、かつてもう一方の家に仕えた今は亡き守護者の娘との恋物語。
 これだけでもロミジュリ悲劇設定ですが、さらに狐少年(野火)には「裏切ったら死」という爆弾がくっついていてさあ大変という感じ。

 えー、ちなみにワタクシ基本的にこの手の霊狐物に弱いです。狐萌え+半獣萌えで評価3割増(笑)
 でも上げ底分なくても素直にいい作品でした。 
 
 結局ラストは「二人結ばれて幸せに暮らしました」なんだけど、結ばれ方がちょっと意表を突いてくれてよかった。日本人の作家だよなあ、と。
 翻訳ものだったらこのラストはまずないw

拍手


 新潮文庫版で購入。
 今月はなんだか本ばっかり買ってます。
 買う速度に比べて、読む速度は格段に遅いんですが(近距離通勤で電車に乗らないのと、ネット中毒が敗因)、とりあえず読了。
 あらすじは省略。以下感想。

 すっきりさっぱりと面白かったす。
 しっとり優しい気分で本を閉じて、ほうっとため息をひとつついて、ちょっと優しい気分になる。そんな読後感のお話でした。

 ファンタジーというと、専ら翻訳物かライトノベルで、中世西洋(大括りで)的世界での剣と魔法の冒険、という感じだったので(勿論それはそれで面白い)、東洋的古代イメージの世界がなかなか新鮮。

 闇と土と木と草と水の匂いのする、空の広そうな世界でね。読んでて気持ちがいい。異世界物の何が楽しみって、その世界をどれだけリアルに感じて旅行気分に浸れるかどうかがかなり重要なので、この点とても満足。
 
 キャラがみな立ってるのもいい。
 成長する子供のチャグム、守り育てる大人のバルサ、しがらみの中のシュガ。
 本人のトシ的にはバルサ・シュガが「近い」キャラではあるんですが、昔はチャグムだったこともあるわけでね。
 誰かしらにも少しずつ共感できるところがあって感情移入しまくりながら読んでしまった。…あー、だからなんか読み終わって消耗した感があったのかも(^^;
  
 難を言うと、キャラの皆さんのネーミング。なんか顔と性格と音がうまく結びつかなくて、序盤は数回人物紹介のページを見返してしまったよ。
 ちょっと悔しい。何系の名前なんだろう。

 ともあれ久々に続刊が楽しみなシリーズ。

 
 

拍手