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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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 ソワレ@青山劇場。平日ソワレで開演6時とか早いよー、と仕事を早退させてもらっていってきました。だめな大人です。
 まあ、休憩込み3時間の長丁場なので、あと30分開演遅いとそれはそれで帰るの大変なので、悩ましいところなんですが。

 今回はキャストを若返らせて、脚本も根っこのところを結構なおして、イメージがらっと変わったらしい通称「ワカ髑髏」。
 その通り、捨ノ助=小栗旬、無界屋蘭兵衛=早乙女太一、天魔王=森山未來、抜かずの兵庫=勝地涼、とキャストでた時点で驚き、チケ争奪戦は激戦になりそうさ加減に軽く絶望したものですが、FC会員の友人のおかげで一枚、軽い気持ちで申し込んだえ+の平日ソワレも取れてとまずまずな感じ。

 そんなわけでえ+で取った方のチケで観に行ってきました。席は2階下手サブセンター一番後ろ! 見晴らしはだいぶいいけど、八百屋舞台の傾斜ぶりはよくわからないw; 

 入ると既に幕は開いてて、舞台中央に刀が一本刺さってて、赤のピンスポが当たってるのが見える。象徴的な感じ。

 ストーリーは大筋は一緒だけど、捨・天の二役と、信長の影武者設定がなくなったことでだいぶ雰囲気が変わってる。シーンの展開もそうだし、小牧せりふの端々とかも。なのでむしろ過去おなじみの台詞とかきたりするとなんだかほっとしたりしてw 兵庫が刀抜いて「みじかッ!」ってなるところとか。

 冒頭も以前は沙霧と捨之助の出会いからだったのが、髑髏党の関東制圧からになって氏政兄さんがひどい目に遭うところからだったり、そのおかげで捨や沙霧の出がだいぶ遅かったり、兄さや狸穴さんにだいぶ尺が割かれてて、脇キャラがだいぶ分かりやすくなっていたような。狸穴さんなんて無界の里の遊女との悲恋があったりしてな! 

 その分捨がだいぶ割食ってしまった感が。重要な狂言回しなんだけど、出番の割に影薄い薄い。小栗君は顔もスタイルもいいし、冒頭のタイトル横断幕がでるところの決めポーズとかそりゃかっこいいんだけど、ほかの役者さんと絡むシーンで存在感が妙に薄いんだよなー。登場シーンとか軽やか&さわやかさんでいいなーと思ったんだけど。なんだろ。以前までのバージョンの捨之助って「この世のしがらみはすべて三途の川に捨て」たとかいいながら、情が深すぎてだれも捨てられない、背負い込んじゃう系のキャラって感じだけど、小栗捨は天魔王しか見えてないというか天のことも責任感からしかたなく対応してて、他はついでって感じだ。なので沙霧に刺されたり、薬で暗示かけられても沙霧だけは斬れなかったりするのが若干違和感あるんだよなー。
 殺陣は足の長いのが災いしてかいまいち決まらない。天・蘭が決まりすぎてるのでどうしても見劣りしてしまうんが残念だ(別に森山君と早乙女君の脚が短いと言うわけではなく、その上で二人は重心移動とかの技術がしっかりしてる)。二幕は腹の傷+薬の後遺症+百人斬りの疲労ってことでか最後の天vs捨が終始ふらついてて残念な感じだったなー。

 早乙女蘭は口を開いた瞬間から「あー蘭だ!」って感じでめっちゃはまった。小栗君と並ぶと微妙に遠近感が狂うが、遠目でみてる分にはまあよし。ただ、「蘭兵衛」ってよりは最初から「蘭丸」が抜けてないなーって感じ。無界屋時代の蘭は粟根さんが一番好きかもしれん。そういえば今回の蘭はそろばんも持ってないしな。
 さすが殺陣は美しい。緩急の付け方も刀の返しもひらひら衣装の裾や袖捌きもいちいち決まっててかっこいい~。惜しむらくは芝居がぼそぼそ喋りと怒鳴るのの二種類しかないところ。言葉よりも所作で語るってことなんでしょうか。
 そういえば「いい町か…やってる本人がわかってないんじゃしょうがない」みたいな台詞、以前は独白って感じだったけど、今回はみんないる前で言うんだね。なんか微妙~。あとなんか終始足下が落ち着かないのはなんだろうw; 夢見酒飲まされてからは勿論、それ以前もなんか移動の時の足下がふら~りふら~りしている感じ。

 森山天はなんというか…エキセントリックだ。高笑いしてたかと思うとさっと真面目になり、そうかと思うとだらーっちとしてみたり。まああのくらい壊れてないと髑髏党とかやってないよなwと思えてよい。そして殺陣とマント捌きがカッコいい~。
 蘭との対決シーンとかスピード感がたまらない。殺陣の中に舞の「敦盛」の動作を入れてみたりなんかケレン味たっぷりだなあ。でもはったりの裏を返せば超小物。ってのがギャップ感あってよい。

 髑髏党六部衆も出番自体は少ないんだけど、いつもの新幹線風味をがっつり下支えしてたなー。大阪では七部衆だったそうですが、メタルさん負傷により東京では六人だったという話。残念。でも穴があいてて不自然とは感じなかったなー。一応それぞれにそこそこ見せ場はあったと思うんだけど、吉田さんがやるはずだった場面はどの辺なのか気になったり。右近さんがやってたあたりだろーか。
 天の側近が粟根さん扮する将監で、これが普通にできる側近でかっこよかったw 最後まで生き延びてたし壊れなかったしw
 殺陣担当のアクションクラブのお二人ですが、この二人と渡り合って見劣りしないの蘭ちゃんすごいよねー。と一幕ラストは呼吸も忘れてみてました。

 小池極楽は美人でスタイルよくて気っ風がよくていいねー。台詞も結構強い調子なのに後半戦でもクリアな声しててよかった。立ち回りにも華がある感じ。しかしこのねーさんが蘭兵衛に惚れてたってのはちょっと不思議というか、役の立ち位置的にはわかっても、役者がついちゃうと微妙な感じだわー。蘭兵衛といい、兵庫といい、なんかこー「あたしがついててあげないと駄目ね!」って感じの年下好みかねーさん、と思ってしまいますw

 兵庫は意外とじゅんさんキャラまんまなんだけど、これが勝地くんのルックスでやられると、決まるとこが非常に決まってカッコいい。かっこよく決めてもどっかコミカルなじゅんさんとはまた違って良いなー。つーか勝地くんは声がカッコいい。ドス利かせたところとかたまらん。兵庫はまんま熱血少年マンガ主人公タイプなので、今回捨と二人でW主人公みたいだったなー。観終わってから、兵庫ってこんなにウェイトの大きい役だったっけと驚いたもんです。いや、勝地君びいきだからそう見えただけかなー。動きもいいのでこれであと一つくらい殺陣での見せ場があればよかったなー。旋風稲刈り剣と百人斬りの研ぎ係くらいだったもんね。

 

 群像劇を目指したってことで、今回確かにそんな感じ。捨の影が薄くなって七人の内の他の六人の比重が高くなった分、歴史上のビッグネームに立ち向かう名も無き人って構図がくっきりしたなーと思う。
 アカアオまではやっぱり捨天蘭の物語だったけど。

 これはこれで面白かった! もう一枚チケットがあるので次回も楽しみ。…小栗君がんばれー!

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