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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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@芸術劇場プレイハウス。マチネ。プレイハウス二月ぶり―。
 初見が東京楽って我ながらなんだかな。ほんとは先月にもう一回くらい行っておくつもりだったけど、なんとなくタイミングを逃してしまったのよね。
 NODA MAP自体もとても久しぶり。最後に見たのが贋作・罪と罰だったか…5年くらい前じゃないか? うわー月日の流れるのはやい。
 
 今回は下手サイドの一番後ろ(補助席が出てたから実質後ろから二番目)で二階席の下でした。空調の風が直にあたるの席なので、と係員さんが貸し毛布配ってた。ブロックの真ん中辺の席だったので、借りずに肩にストール、膝にコート装備でいたけど、いうほど寒くは無くてよかった。
 頭上の圧迫感は割とあるけど後ろの方意外と傾斜が急で、前の人の頭も邪魔にならず視界は快適でした。すばらしい。入り口にでかでかと「当日券あります」って出てたけど、さすがに今日は1Fは座席は満席でサイドに立ち見の人もいました。2Fは見てないのでわからないw;
 
 今回のステージプランの模型がロビーにありました。シンプル。これが盆で回ったり、箱部分の外側に釣りもので装飾出たりといろいろ変化します。観てて楽しかった。
 
 そんでもって戦国BASARA舞台の大千秋楽も重なって、予定時間2時間10分+移動時間の予定がぎりぎりだったので、長引かないでくれよー!と念じていましたが、さすが野田地図。変にアドリブとかで長引かせたりすることもなく、きっちり終わらせてくれました。カテコさすがに多かったみたい。3回くらいでスタオべになった隙に出てきてしまったけど。


 以下ネタバレ雑感。



 ストーリーは美輪明宏の「紫の履歴書」ベースに各エピソードに野田流のシュールな解釈をつけつつ今に至るまでの生涯をざっと語っていく感じ。野田さんの脚本にしては大分わかりやすい部類だと思うw
 冒頭はまず生まれる前の世界。女の子の魂はち○この絵を踏み破って女であることを証明して生まれてくるw だがその列に並んでたうちの一つの魂は、痛そうといってその踏み絵を踏めず、かといって男性のほうの列にも並びたくなくてゴネる。とそこへ男性でもあり女性でもある化け物、アンドロギュヌスがやってきて、男にも女にもなれない魂と一緒になって一つの体で生まれてくる…それがMIWAの始まり。と野田さんらしいつかみ。
 ちなみにこのアンドロギュヌス役が新太さんで、黄色いソバージュのかつらになんだかよくわからないラメっぽいドレスの今の美輪様イメージの扮装で、もうインパクトばっちりw

 そして内なるバケモノの声を聴いて歌に目覚め、時に離れつつ元鞘に戻りつつ歌手の道を歩んでスターになっていく。ちなみに歌心はアンドロギュヌス(安藤牛乳)の担当らしい。恋に落ちれば離れ、恋人と別れてはまた歌を取り戻し、数々の男性たちと出会い、別れ、最後にはアンドロギュヌス(安藤牛乳)とも別れ、というか融合して一つの「美輪明宏」になる。ざっとそんな感じ。
 主人公からして二人一役(というのかな)で、役者たちも一人複数役を演じつつ、その「役」の人物自体が主人公と同じように二つで一つの人物だったりしてなかなかややこしいw 今回はこういう二重性が全体の仕掛けみたいです。あとキーワードは「踏み絵」かな。あれこれセリフ考えながら見て面白かった。 
 千秋楽分を先行でとって、あとは暇を見てもう一回とか思ってたら行きそこなってしまったので、もったいないことをした。せめて戯曲ガッツリ読みたい―。
 ところでところどころ挟まる歌が、本家美和様の音源で、そこは気を遣ったのか、実在の「あの人」の物語であることを強調したかったのか。どうせなら新太さんとりえちゃんで歌えば良かったんじゃないかという気がしないでもない。
 
 キャスト雑感:
 宮沢りえちゃん、その昔大河ドラマで見て、雰囲気いいのに喋ると残念だなー…orzと思っていたのに板に乗るといい女優さんだな! なんか、フツーに良かった。女心の美少年はまってた。
 
 瑛太さん、主人公の運命的な恋の相手「ケイイチロウ」の名を持つ男w 小学生くらいの少年、戦前の学生、昭和のスター、節目節目に現れては主人公の前を去っていく。各キャラの演じ分けが面白いw
 
 浦井君、野田地図と浦井君という取り合わせがなかなか意外で、でもそういや新感線でてたからその伝手かな。基本的に主人公が働く店とかのウエイターとかの役なんだけど、後半ごろの東京のシャンソンパブの場面で、レース柄の網タイツにフリルブラウスで出てきたときはびっくりしたw; その格好でもダンスはキレキレだった☆ ふんどしの度胸もこれで付けましたかねw; 同性愛者で、家族にカミングアウトするも責められて首をつってしまうかわいそうな青年役でした(TT
 
 野田さん、ますます声が薄くなったような(汗 いや聞こえたけどね。三島由紀夫とそのドッペルゲンガーの二役。割腹自殺をしたのはドッペルで、ドッペルが死んで本体がまた主人公の前に現れる、てーのは暗示的でぞくっとした。
 
 だいたいそんなん。
 変な突出感とか凸凹感とかなくて、きっちり野田色の世界で面白かったす。


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 ストーリーは美輪明宏の「紫の履歴書」ベースに各エピソードに野田流のシュールな解釈をつけつつ今に至るまでの生涯をざっと語っていく感じ。野田さんの脚本にしては大分わかりやすい部類だと思うw
 冒頭はまず生まれる前の世界。女の子の魂はち○この絵を踏み破って女であることを証明して生まれてくるw だがその列に並んでたうちの一つの魂は、痛そうといってその踏み絵を踏めず、かといって男性のほうの列にも並びたくなくてゴネる。とそこへ男性でもあり女性でもある化け物、アンドロギュヌスがやってきて、男にも女にもなれない魂と一緒になって一つの体で生まれてくる…それがMIWAの始まり。と野田さんらしいつかみ。
 ちなみにこのアンドロギュヌス役が新太さんで、黄色いソバージュのかつらになんだかよくわからないラメっぽいドレスの今の美輪様イメージの扮装で、もうインパクトばっちりw

 そして内なるバケモノの声を聴いて歌に目覚め、時に離れつつ元鞘に戻りつつ歌手の道を歩んでスターになっていく。ちなみに歌心はアンドロギュヌス(安藤牛乳)の担当らしい。恋に落ちれば離れ、恋人と別れてはまた歌を取り戻し、数々の男性たちと出会い、別れ、最後にはアンドロギュヌス(安藤牛乳)とも別れ、というか融合して一つの「美輪明宏」になる。ざっとそんな感じ。
 主人公からして二人一役(というのかな)で、役者たちも一人複数役を演じつつ、その「役」の人物自体が主人公と同じように二つで一つの人物だったりしてなかなかややこしいw 今回はこういう二重性が全体の仕掛けみたいです。あとキーワードは「踏み絵」かな。あれこれセリフ考えながら見て面白かった。 
 千秋楽分を先行でとって、あとは暇を見てもう一回とか思ってたら行きそこなってしまったので、もったいないことをした。せめて戯曲ガッツリ読みたい―。
 ところでところどころ挟まる歌が、本家美和様の音源で、そこは気を遣ったのか、実在の「あの人」の物語であることを強調したかったのか。どうせなら新太さんとりえちゃんで歌えば良かったんじゃないかという気がしないでもない。
 
 キャスト雑感:
 宮沢りえちゃん、その昔大河ドラマで見て、雰囲気いいのに喋ると残念だなー…orzと思っていたのに板に乗るといい女優さんだな! なんか、フツーに良かった。女心の美少年はまってた。
 
 瑛太さん、主人公の運命的な恋の相手「ケイイチロウ」の名を持つ男w 小学生くらいの少年、戦前の学生、昭和のスター、節目節目に現れては主人公の前を去っていく。各キャラの演じ分けが面白いw
 
 浦井君、野田地図と浦井君という取り合わせがなかなか意外で、でもそういや新感線でてたからその伝手かな。基本的に主人公が働く店とかのウエイターとかの役なんだけど、後半ごろの東京のシャンソンパブの場面で、レース柄の網タイツにフリルブラウスで出てきたときはびっくりしたw; その格好でもダンスはキレキレだった☆ ふんどしの度胸もこれで付けましたかねw; 同性愛者で、家族にカミングアウトするも責められて首をつってしまうかわいそうな青年役でした(TT
 
 野田さん、ますます声が薄くなったような(汗 いや聞こえたけどね。三島由紀夫とそのドッペルゲンガーの二役。割腹自殺をしたのはドッペルで、ドッペルが死んで本体がまた主人公の前に現れる、てーのは暗示的でぞくっとした。
 
 だいたいそんなん。
 変な突出感とか凸凹感とかなくて、きっちり野田色の世界で面白かったす。


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