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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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@日生劇場。マチネ。

 日生劇場久しぶり~~! 久しぶりに石丸さんの歌声が聴きたくなって、12月は少し日程に余裕あるし~と思って取ったのでした。まあふたを開けたらいつものありさまで何やかやと遊び歩くことになるわけですがw;

 入口に満席御礼の札が立ってました。半沢効果かなあw

 日本初演ということでまずは様子見でA席。なので二階のセンターブロック上手端っこ。日生の二階は決して傾斜がゆるすぎるわけではないのですが、椅子の配置が千鳥になってなくて、なおかつ前はカップルだったんですが、背の高い男性が前の席に座ってたので、視界快適とはいかず。。。 なんかこういう「二人連れのでかいほうが私の前に座る」率、なにげに高い気がする。呪われてるのかw;

 それから嬉しい偶然も。席でぼけっと座ってたら、横を見たような顔が! …高校時代の友人でしたw 世間て狭い。あちらはお連れさんと一緒だったのでゆっくり旧交を温めるまではいかなかったですが、元気そうな顔を見られてちょっと嬉しかった。

 原作は大昔に子供向けの「岩窟王」読んだきりじゃないかな。なので色々あいまい。でもメインの皆さん大体歌うまいし(劇団四季の同窓会みたいになってるけどw)そもそもデュマの原作が波乱万丈してて楽しいので、楽しめましたです。
 
 以下ネタバレ雑感。






 まず冒頭はナポレオン失脚後のフランス情勢をざっと紗幕に字幕投影で説明。ナレーションが欲しかったです(目が悪い)。

 それから溌剌としたさわやか青年エドモン・ダンテスの自己紹介。船乗り、ということで可動セットに乗って登場~。この可動セットが二基だかあって、これが街路や船やもろもろメインのセットをあれこれ作る感じ。奥のほうにスクリーンで背景。あと、背の高い階段やら、牢獄の独房のセットやら、目玉シーン用のセットもあって、目に楽しい。
 曲はおおらかでキャッチー。とても安心して聴ける感じ。Chessの凝り凝りの曲の後に聞くとちょっとホッとするねw;

 そしてダンテスと麗しのメルセデスのにぎやかな婚約披露パーティーの席で、ダンテスの運命は急転直下。陰謀により「死ぬ時が出るとき」のシャトー・ディフの牢獄送り。
 で、ひとしきり苦悩して、首をくくろうかとしたところにファリア神父登場~。二人で脱獄計画を練りねり。ここはダンテスが神父にいろいろ習ったり、ダンテスが陥れられたんじゃないのかということに気付かされたり(ダンテスってちょろすぎるだろ…)、財宝の話聞いたりと重要イベントが多いんだけど…ちょっと尺長いような。神父が村井さんでこの後出番なくなるから?w;
 
 そして伝えることをすべて伝えて神父が先に自由になると、その遺体と入れ替わって脱出! 脱出シーンは宙乗り! 天井から袋詰め状態の丸ちゃんが下がってきて、袋をばりっと裂いて水面に向かって泳ぐ…をちゃんと空中でやるのね。なんかびっくりした; リトルマーメイドの向こうを張ってみたとかかしら(人魚観てないのでテキトー)。
 
 一方、メルセデスはダンテスの無実を信じて帰りを待ち続けていたが、嘘のダンテス死亡のお知らせにずっと彼女を狙っていた従兄弟のモンデゴのもとに嫁いでしまう。
 
 脱出したところを海賊船に拾われて、腕っぷしと容姿で女船長に認められ、また、海賊の中から生涯の親友をゲット。神父の遺言に従ってモンテ・クリスト島に赴き、財宝を手に入れる。海賊に連れてってもらったのによく殺されて海賊に持っていかれなかったよなあとか思ったりw; 濱田さんの女海賊はかっこよかったす。
 「この金で正義を買うのだ!」と高らかに宣言したところで一幕終わり。
 
 こうしてみると結構詰め込まれているのね…。見てるときはなんかのぺーーっと話が進んでいくだけという感じだったけど。
 
 二幕は、意に染まぬ結婚をしたメルセデスの家庭から。一人息子がカーニバル行きたいとせがむのへ、「お父さんがいいって言ったらね」とあしらうメルセデス。そこへ飲んだくれのモンデゴ帰宅。一家は借金はあるし旦那は放蕩してるし、息子はあほっぽいしであまり幸せではない様子。皆さん服装はそれなりに貴族っぽく(ただの船乗りの庶民ではない風)なっているが、結婚から今に至るまでの紆余曲折はばっさりカット(原作はいろいろろくでもないんだよね確か)。なので「ああ、船乗りから出世してそれなりに儲かったんだねー」と脳内補完。

 で、カーニバルにのこのこ出かけて怖い目にあったメルセデス息子を助けて恩を売って、パリの社交界デビューを図るダンテス。ちなみに実はやらせで、息子を襲ったのが海賊一味でしたと。これを最後に海賊とは手を切るわけですが、ちょっと未練ありげな海賊さんかわいかったす。
 
 そして、パリの目抜き通りにでかい屋敷を構えて社交雀にいいだけ餌を与えて、かつて自分の欲からダンテスを陥れた3人にそれぞれの欲を刺激して身の破滅をもたらすダンテス。守銭奴には株をつかませて計画倒産、卑怯な検事はなにか告発して地位剥奪、飲んだくれのモンデゴは伯爵の金で遊んでるつもりが全部自分の身に降りかかって借金まみれ。
 なんだけど。。。 
 …一幕あれだけためた割にこれがかなりあっさりで拍子抜け。エリザの悪夢のシーン思い出したw; いや、そんなねちねちやるものでもないかもしれんが。
 
 で、モンデゴの息子さんがだまされた! 家名を汚された! 伯爵と決闘だ!と息巻いて母が止めるのも聞かず早朝の郊外の森で決闘。
 ここで自分を裏切ったメルセデスにも復讐、って思ってれば容赦なく息子を撃ち殺しただろうけど、息子の婚約者が体を張って恋人をかばう姿にほだされたのか、空に向けて弾丸を放つダンテス。命が助かったことに意気揚々と去っていく若い二人とそれを見送る伯爵、っていう図でちょっとオペラ座のラスト思い出した。
 それにしてもこの息子の婚約者役の女優さんが大根で…。ダンテスに「あなたには人の心がわからないの?!」的に迫っていくところがものすごくうざい。そもそも青臭くてウザいセリフなのだが下手に読まれてウザさ3倍増しwww もう二人まとめて撃っちゃえばいいのにと思ったのは割と内緒だw
 
 そして朝日の中でひとしきり復讐を終えたし、前向きに生きようかってなったところでメルセデス登場。「あの人と別れてきたわ!」。
 ――えっ。
 しっかりと抱き合う二人。
 ――え? え? なにこの大団円な空気w;
 
 観ながら焦ったところへモンデゴ登場でひとしきり立ち回りがあったりするんだけど、結局モンデゴ死亡であとくされなく元鞘に戻りましたー!
 めでたしめでたし!
 
 で幕。
 
 …なんというか「あれ、こんな話だったっけ」がまず最初の感想。長い話なのではしょられるのは仕方ないと思うけど、はさみの入れ方はそこでいいの? という気がものすごく。
 メルセデスも意外と要領のいい女だな(^^; モンデゴに金目当てだと罵られていたがダンテスはそんなこと思わなかったのか、メルセデスならそれでもいいと思ったのか。
 まあ、それでダンテスが幸せならいっか、と丸ちゃんの笑顔に思ったのでした。 そんなこんな。
 
 月末にもっかい観に行くけど、どう育つか期待したい感じです。山田君仕事しろ…。

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