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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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明けましておめでとうございます。

 世間では仕事始めですが、職場のカレンダーにより今日までお休みだったので、水曜日でもあることだし気になる映画でも見ようかとちょいと映画館へ。

 映画見たいな~と思っても、よほど思い入れて前売りから買ってるくらいでないと大体忘れて終映してしまうので超ロングランありがたいw
 封切りもはやいつだったか思えてないけど作中の季節が夏っぽかったからたぶん夏くらいだったんでしょう。ほんと長いね。

 ところでしかし、単純に高校生男女の入れ替わりラブコメってだけだったら話題作だろうとなんだろうと超スルーで終わったと思います。実際それで今の今まで放置してたんだし。
 が、それを一転させたのは年末に会った友人の感想で何やらSF要素があるって聞いたから(キービジュと背景いくつかですぐネタバレするレベルっても言われたけど)。それでちょっと興味持ってネットの感想漁ったら「新井素子の『ひとめあなたに。』をちょっと連想した」みたいなのを見かけたので、ここはひとつ行ってみるかと思ったわけ。暇だし。

 見てみた。

 感動する! 泣ける!との評判も高かったので、ハードル上がってたのかもしれないけど控えめに言ってつまらなかった。
 いや、確かにね、主人公二人の恋愛のプロットだけを追うなら、山あり谷ありで最後再会できてめでたしめでたしで良かったねと思うのはわかる。
 背景絵がすごくきれいで聖地巡礼したくなるのもわかる。
 が、しかし、それを上回るツッコミどころで涙も干からびるわ。

 まあデカい流れ星の夜空から始まって主題歌は前世がどうとかだし巨大なクレーター湖の風景出てくるし、どっちかが死んでるとかなんだろうなというのは冒頭10分ぐらいで割れる。そこをどう設定して開陳していくのかなと思っていたわけだけど、あまりにもいろいろと雑すぎる。
 ってゆーか入れ替わった相手に誰って思うときにセットで「どこの」って思わないかね。つか自分がよくわからないド田舎にいて「ここどこだ?」って思わないかね。
 あと3年のタイムラグに関して1回も「年」を見る機会ってそんなにないものかね?
 町のクレーター湖一つじゃそうそう思い出さないかもしれないけど、みつはのおばあちゃんに連れて行かれたご神体のとこもまぎれもないクレーターで、3年前に隕石落下の大災害があったなら、少しでもそのこと連想したりしないものかね。3年くらいならニュースとかでこまめに特集してたりするよね。
 まあ、その辺は主人公少年が自分を起点にした半径三メートルで世界が完結してる少年だということで納得しよう。高校生くらいの頃なんてそんなもんだ。
 しかしさあ、実際隕石落下後の糸守町にきて、スマホの日記確認しようとしたら文字がすーっと消えてくって何あれ。本からも名前が消えてるて何アレ。剣と魔法のファンタジー世界ならまだしも、それなりにリアリティある世界でそれはないわ。スマホの日記の記事がなくて、ログ辿ったら3年前の日付だったくらいにしておいてほしい。そこで「は?」と醒めてしまったせいでクライマックス乗り切れなくてなー。
 不確定な時空のゆがみ、逢魔が時の不思議、そういうの好きなんですけどね。そのファンタジーを演出するための土台づくりに手を抜かれた印象だなあ。
 
 それから、みつは時空で、町の人の救出のために、父親の町長を説得するシーン。中の人が違う状態で行ったときは拒絶されて、中も外もみつはの状態で行ったとき、あのお父さんがどうやって納得するのか、みつはがどうやって納得させるのか、その言葉を聞きたかった。だけどドア開けて場面転換ですよ。ガッカリー。
 糸守神社の記録が全部焼けたかなんかで残ってない。何もわからないってのも観客に説明する手間を惜しんだだけにしか見えないし。
 あらが目について美点掻き消してった感じですな。

 一応こういう私が引っ掛かったことにも一応設定はあって、小説読むとわかるらしいですけど、そこまでリソース割きたいとも追わなかったので、またメディアの誇大広告に引っかかってしまったなあと思うにとどめておきたいと思います。
 以降新海作品は警戒しよう。


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