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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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本屋の店頭をのぞくと、最近「本の読み方」に関する本がなんか増えてるような気がする。読書の秋に引っ掛けての万年不況の出版業界の仕込だろうか。単に気にしてるから目に付くだけかもしれないけど。

 相変わらず多いのは速読関係の本、速読も最近はフォトリーディングといって本の紙面を画像として捉えて記憶する(で必要なときに脳内から探す)というのが流行らしい。1秒間に1ページめくる速度で本の内容を「処理」出来ちゃうってんだから凄いや。

 速読・多読の勧めとして、ちょっと面白かったのが「本は10冊同時に読め」(成毛 眞 著)。通勤カバン、会社のデスク、家の居間、それぞれに本を何冊かずつ置いといてその場所ではその本を読む。読みかけでも面白くなくなったらやめる。なるべく幅広いジャンルの本を読む。1冊の本に拘泥しない。三色ボールペンで線引くとかもってのほかw 読んだら次の本を読め。そんな感じの読書法の勧め。
 この本の主張で潔いのは「読書は娯楽である」と言い切るところかな。
 大体子供とか本嫌いの人に本を薦めるのって「役に立つから」を前面に出すけどそういう「ためにする読書」じゃなくて、「読むことそのものを楽しむ。その結果身についたものが教養として自分を豊かにする」てところには大いに共感した。と、いいつつ結局その教養が出世に役立った→出世したければ本を読めって話になってしまうんだけどw
 わが身を翻ってみるに、さすがに10冊とはいわなくても3~4冊くらいは並行して読んでるなあ。ジャンル偏ってるけどw; 結構頭の中で混乱てしないものです。実際学生時代は国語算数理科社会英語その他ちょっとずつで勉強したりしてたんだし、それ考えると10札というのもそう無理な話じゃないのかもね。
 しかし読書法の勧めの体裁を借りつつ、この本の一番の主張は「筆者は35歳でマイクロソフトの社長になった」ってことなのかもしれんw 何度も出てくるしww

 それと正反対なのが「本の読み方 スロー・リーディングの実践」平野 啓一郎 (著) 。タイトル通り、1冊の本をじっくり味わって読もうの勧め。
 早く読もう、たくさん読もう、というのは業界の利益に合致してるわけだし、たくさん出るのはわかるんだけど、こういう主張も本になるとは意外といえば意外。バランス取れてていいですねということかw といっても数は全然違うけどね!
 最近妙に平台で自己主張してる「思考の整理学」(外山滋比古 著)の外山氏も別の本でだけど(タイトルは失念した…)最近の本を読み飛ばして1冊を何度も読み返すような読書をしない風潮を嘆かわしいというような主張をしておられたなあ。


 まあ落ち着く先は「人それぞれ」なわけかと思いますがw 結局両方の読み方を自然にするんじゃないかなあ。本自体の性質によって1度読めば十分なもの、葦編三絶、紙が擦り切れるまで読み込んでもまだ味が出るものとあるわけだし。



 なんてことを考えつつ、己の本棚の本はどっち向きかしらなんて考えだすと、整理整頓がはかどらなくて困りますw
 取捨選択もしなきゃいけないんだけどねえ……w;
 
 
 
 

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