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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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@青山劇場。ソワレ。初日~~♪
 去年の夏からチケット取ってわくわくして、やっとこの日です! 長かったけど早かった!
 前日に公開ゲネがあって、感想とかちらちら漏れてて、上演時間3時間20分とか、パンフがA3サイズで3000円とか、それどこの新感線w;と覚悟だけは完了していきましたが(開演18:30でその時間だったら終わるのほぼ22時…)、長さが(そんなには)気にならない笑い沢山の面白舞台でした。まあ青劇は椅子もそんなに硬くないしねw

 ちなみにパンフはフツーにでかいだけの東宝パンフな感じ。TBS関連舞台だと値段の割に装丁凝ってるな!というのが多かったので(VIFとか赤真田とか)期待しましたが、日テレそっち方面には資金入れてないのかな。ケチw 一応パンフにちゃんとロゴ入りのビニール袋ついてましたが、パンフ3000円+サービスでビニバ、というよりパンフ2700円+ビニバ300円(セット売りのみ)みたいな感じなのかなあと勘ぐってみたり。まあ買ったけどね。
 
 で、肝心の舞台の方はというと。なんというか豪華なヒーローショー。Gロッソでやるあれを超超豪華にした感じ。特撮出身者も多いしなw
 シナリオは「何が嘘で何が本当か」「嘘をホントにしちまえばいい」とか冒頭で佐助が言うので、一瞬、表裏虚実が入れ代わり立ち代わり横滑り三回ひねり気が付いたらオチ、みたいなジェットコースター感を期待したら、そんなのとはこれぽっちも縁のない、わかりやすい少年漫画でした。
 淀様が手紙をもらった時点でネタは割れるし、徳川家康は「悪役」。赤真田のように、「より大きな展望から信念のもとに豊臣を滅ぼそうとしている」とかそっち側の事情というのを語ったりしないので、単に「敵」。しかも映像だけでスクリーンに顔大写しとか、まさに悪の幹部の巨大化状態w 
 セリフの言葉遣いは時代劇言葉がベースだけど耳にするする入っていい感じ。変な言葉遣いで引っかかったりしなくてよい。
 
 映像畑の人の演出だけあって、映像は背景・前景・特殊効果に使いまくり。流行りのプロジェクションマッピングとか、CGの大阪城で場所説明とか、決戦時の軍勢表現などなどふんだんに盛られてました。冒頭、幸村が佐助にいろいろ説明するくだりで「たまたま」うまくいって、みたいな話をするときに「たまたま」の文字がだんだん大きくなっていくのはバラエティー番組のテロップくさい。TVの特番で自慢してた合戦図屏風の足軽動かしました~てのは実際見るとあまり感動ないかなー。残念。一番いいと思ったのは大阪城内の評定のシーンで発言者の名前がスクリーンに出るところでしたw
 んで舞台作品でこんだけ映像てんこ盛りにするとうすっぺらーい、平べったい感じでつまらなくなりがちなものですが、客席通路使う出入りや忍者3人のフライングやらで立体感を出してうまくバランスしてたかなーという印象。前方席だったのであっち向いたりこっちむいたりなかなか忙しいw
 
 赤真田の悲壮感たっぷりなラストに比して、こちらはさらっと明るい幕切れ。幸村も、忍者二人と根津以外の勇士は櫛の歯が欠けるように死んでいるのにあまり印象に残らないw; 幸村と淀様のシーンとか泣けてもおかしくないのになんかな…。そこを塗りつぶすラブコメ具合でした。良くも悪くも後を引かないね。
  赤真田が十勇士といいつつ幸村様物語だったのに対して、こちらはまさしく十勇士(のうちの佐助)の物語でしたねー。

 カテコ3回。最後はスタオベでご挨拶はなし。初日なのにと思ったけど、まあロビー出て時計みたら9:55だったし仕方ないかw;
 
 
 キャスト雑感。
 
 中村佐助:さすがの勘九郎。やっぱ芝居上手いわー。というかなんかもう芝居の緩急のリズムがしっかりしててぶれないから、そこに乗っかって観てられると気持ちいいね。スポットあたってないときの脇の小芝居とかも楽しいしw 出ずっぱりで動きまくりの役なので、あとはもうほんと体調にだけは気を付けていただきたいところ。
 ただ、そのぶれない感のせいか、誰に対しても何に対してもドライなキャラなんだなーという印象。なんかね。
 
 松坂才蔵:お調子者佐助と対照的にクールで真面目でちょっとシンケン殿っぽいキャラかと思いきや、自分の色男ぶりをきっちりわかってアピールしたりする愉快なあんちゃんでしたw もうOPからして「あなたの霧隠才蔵です(きらーん)」と決めポーズキメキメなんだもんw 照れずにこんな芝居もできるようになるなんて成長したね…。
 最初のポスターの埃っぽい感じとは打って変わってサラサラロン毛のハーフアップを高い位置で結んで、黒と銀と白基調のシックな衣装でかっこよかったす☆ 殺陣もがんばった。…初殺陣ということでまあ。
 こちらも出番の多さは佐助に次ぐと思われるので、怪我には気をつけて頑張っていただきたい。
 
 真矢淀君:薙刀振り回す殺陣もやっちゃうオトコマエな淀様でしたー。新鮮。しかしいつもジョジョ立ちを決めようとして微妙に決まらない!みたいな立ち姿はなんなんだろう。ヅカ流? シリアスな場面でも笑ってしまうじゃないかw;
 
 加藤鎌之助:加藤さんの芝居観るの初めてでしたがかっこいいな! 赤真田の松田鎌之助といい、このキャラはフェロモン系の男前がやるというお約束でもあるのかw 声は良く通るし、殺陣の腰の落ち付きっぷりも歴戦の雰囲気を醸し出してていいわー。アクションキレキレだし。これで洋物はどう化けるのか、レディ・ベスも楽しみになりましたw
 
 村井六郎:かわいいw メガネっこ。戦国鍋の時も器用にいろんなキャラ演じ分けてるなーと思ってましたが、六郎もキャラ立ってていいね。出てくるの遅くて一番最初に討死しちゃうけど、そろばん上手のおかんキャラで、剣はからっきしながらも十勇士に入りたがったり、幸村様のヨメかってくらいよき理解者してたりおいしい。
 
 石垣くん:すげえ。クモ男イメージだそうですが、ずっと腰を曲げて片手を後ろにあげた苦しそうな体勢で、不気味っぽいキャラを好演。ギャバン映画のときもだけどほんとに体張りまくりでアクションしてるね~。怪我には気をつけて欲しいですほんと。

 比嘉ほたる:うん。よくがんばった。声でてねーなーとか顔だけじゃなくて体で芝居してーとか思うところもないでもなかったけど。うん。がんばれ。フライングの時、回転がなかなか進まなくて一生懸命回って、降りたところで佐助に「疲れてるね」とツッコマれて、「つかれたー」といかにも疲れた風にしたのはアドリブだったのかなあw; アドリブで出たんだったらちょっと拍手w


 しかしみなさん畑が違うから演技の傾向も異種格闘技。場面によってストプレと歌舞伎の空気感とかがちぐはぐな印象無きにしも非ず。ストプレ組もなんちゃって時代劇と本格時代劇といる感じだし。ここらへんもう少しこなれてくれるといいかなあ。
 



 とりあえず、ざっくり。また来週いってきまーすw
 
 

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