バーコード
友人の職場の人が行けなくなって引き取り手捜してるんだけど行くかいと誘われて二つ返事で行ってきましたマチネ。だってなんか物凄くいい席だったんだもん(出演のどなたかのFC扱いだったらしい。6列目20番台)。ニッセイはもしかして去年のベガーズ以来かな。時節柄、ロビー入ってすぐのところに手の消毒用ジェルが置いてあった。客席内もマスクさんそこそこ。私はマスクしてかなかったけど、でも流石にげほげほ咳き込んでるような人はいなかったので大丈夫…かな(;・∀・)
物語は「シラノ・ド・ベルジュラック」ほぼそのまんま。
詩を書かせればもれなく聞き手の心を蕩かし、喧嘩をすれば100対1でも勝って来ちゃう文武両道の伊達男シラノは、唯一つ、己の人より大きすぎる鼻がコンプレックス。お蔭様で幼馴染で従兄弟で今パリ一番の美女と評判のロクサーヌに片思いしつつも告れない。
そんな事とは露知らず、当のロクサーヌは美男のクリスチャンに一目惚れ。シラノの連隊(シラノは近衛隊かなんかの隊長さんでもある)に彼が入ると聞き及び、「彼を守って!」とシラノに頼み込んでくる。死ぬほどガッカリしつつもロクサーヌの幸せのためなら…と思うのだったが、このクリスチャン、蓋を開けたらとんだ顔だけ野郎。気の聞いた愛の言葉なんか逆さに振っても出てこない。そこでシラノ「どうせ叶わない恋ならこの愛の言葉だけでも受け止めてくれたたらいい」と妙にひねくれた一計を案じ、クリスチャンからロクサーヌへのラブレターを代筆することになる。
シラノの計略は成功し、クリスチャンとロクサーヌはまんまと結婚に漕ぎ着けるも、ロクサーヌに言い寄っていたド・ギッシュ伯爵(シラノの上官)の恨みを買い、シラノともども対スペイン専戦争の最前線に送られてしまう。(一幕)
戦場にあってもロクサーヌへの愛の手紙を欠かさないシラノ(敵の防衛戦越えてパリに郵便配達してるらしいが位置関係ってどんな感じ…?)。やがて待ちきれなくて前線にまでやってくるロクサーヌ。クリスチャンはシラノから手紙の件(シラノの独断だったらしい)を聞いて、シラノのロクサーヌへの気持ちを悟り、「ちょっと偵察に行って来るから戻るまでにロクサーヌに全部話すんだ! その上で彼女に選んでもらうんだ!」と死亡フラグを立てて出て行き、案の定瀕死の重症でかろうじて助け出されるも、名誉の戦死。結局本当のことをロクサーヌに言えなかったシラノは、虫の息のクリスチャンには「全部話した」って言ってやって、それでも彼女は自分を選んだんだ、と満足して神の御許に行かせてやることに成功する。
それから15年。喪服を着て修道院に入っちゃったロクサーヌの元に毎週土曜の夕方に世間話をしに来るだけの関係を続けるシラノ。出世もしたがどうにも口が悪くて敵も多いシラノはある日暴漢に襲われて頭蓋骨骨折の重傷状態。それでもロクサーヌにいつものように会いに来て、いよいよもうダメというときに、クリスチャンの最後の手紙(勿論シラノ筆)としてロクサーヌが肌身離さず持ってた手紙を見せてくれといい、その内容を手紙をほとんど見ずに読み上げて事切れる。ロクサーヌはそれで、手紙をくれてたのはシラノだったということを悟り、その深い愛を悟ったという話。
「ミュージカル シラノ」のタイトルに違わず、もうシラノ出ずっぱり歌いっぱなし。
プライド高くて気が荒くて、頭の回転が速くてちょっとお茶目、なキャラは鹿賀さんにぴったりだなあ。デカイ付け鼻で水を飲むとき、グラスの端に引っかからないように鼻の先をちょい、と持ち上げる仕草とかなんかかわいらしくていいw ふとした間に漂う切ない感じもいいなあ。
だがしかし残念なのはお声の調子が……。もとより演技力>>>>歌唱力な感じの方だが、それにしてもなあ。巨大付け鼻のせいもあるかもしれないが、台詞が聞き取りづらいとか高音が全然とか…。周りが歌上手い人ばっかりだから余計に残念で残念で。キャラは合ってるだけにもったいない。
浦井クリスは違和感がなさ過ぎるw シラノとのデュエットでお互いに自分の長所をアピールしてく曲があるんだけど、シラノが文才とか剣の腕とか色々挙げるのにクリスは「♪この美貌~」「♪この笑顔~」ばっかりとか笑った笑ったww 大変生き生きしてて良かったですw シリアスなシーンもカッコよかったし。ルドルフに比べてパワーついたかなーって感じ。Nちゃんによると回転木馬もちょっと顔>おつむな感じの役でそのときも存在感合ってよかったそうなので、割とこういうキャラが任に合ってるのかなあw
ロクサーヌは顔の小ささに驚いたw ほんと美人~。一幕最初のドレス姿とかゴージャスで良かったです(*´∀`) 歌も上手いし、可愛いだけじゃなくて結構無茶もするのよ!(でもちょっとドジっこ)みたいなキャラで可愛かった。しかしそれでいて「シラノは彼女のどこがいいの? 結局顔?」って思ってしまったなあ。なんか説得力が足りないような。…そういう「なんでもない女」に有能なシラノが尽くすのがいいってのが主旨?
ド・ギッシュ綜馬さんは文句なし。堅物っぽい嫌味なだけの御貴族様かと思ったら結構コミカルだったり情の深い人だったりして素敵です(*´∀`) 結構出番もあるし。ロクサーヌへの一途さが可愛い。一幕で空回り気味にロクサーヌに迫るトコもいいし、二幕でスペイン軍にシラノの隊を集中攻撃させるように仕組んでおいたくせに、ロクサーヌが残るといったら「女性を残して逃げるような男ではありません」つって自分もその場に討ち死に覚悟で残っちゃったりするトコ素敵。どうせならもっと歌って欲しかった~。
光枝ラグノオも何気に良かった。この人も大概良いお年のはずだが声衰えないね~! すごいや。しかしこの方も四季退団か~。もう司祭様にはお会いできんとなると悲しいな。…いや最近は前ほどJCS観に行ってないですが。
曲は全体に素朴で聞きやすい感じ。シーンにすーっと馴染むんだけど…コレといって印象に残らないというか。劇場でてもしばらく頭の中で鳴り続けるいわゆるお持ち帰りソングはないんだよね~。手拍子で乗れるような曲もないのでカーテンコールが今ひとつ寂しいなっとも思ったり。
男性アンサンブルは迫力あってよかった。ガスコン隊もう2~3曲歌って欲しかった!
そういえば舞台が日生の割に浅い気がするなーと思ったらあれはオケが後ろに入ってたからなのね…。舞台中央にドーンと金属張りのデカイ壁(真ん中辺りにドア穴あり)が立っててその手前で全部進行していくから(特に二幕はシンプルだ)なんかこう小劇場系の芝居観てるような気分がしたり。
普通に娯楽作品を見たなー、という感じで面白かったです。返す返すも加賀さんの喉がもう少し調子良かったらなあ、とソレだけが残念。まあ、プロンプは聞こえなかったから(日にちによっては聞こえてたらしい)その分はマシだったのかな…。
物語は「シラノ・ド・ベルジュラック」ほぼそのまんま。
詩を書かせればもれなく聞き手の心を蕩かし、喧嘩をすれば100対1でも勝って来ちゃう文武両道の伊達男シラノは、唯一つ、己の人より大きすぎる鼻がコンプレックス。お蔭様で幼馴染で従兄弟で今パリ一番の美女と評判のロクサーヌに片思いしつつも告れない。
そんな事とは露知らず、当のロクサーヌは美男のクリスチャンに一目惚れ。シラノの連隊(シラノは近衛隊かなんかの隊長さんでもある)に彼が入ると聞き及び、「彼を守って!」とシラノに頼み込んでくる。死ぬほどガッカリしつつもロクサーヌの幸せのためなら…と思うのだったが、このクリスチャン、蓋を開けたらとんだ顔だけ野郎。気の聞いた愛の言葉なんか逆さに振っても出てこない。そこでシラノ「どうせ叶わない恋ならこの愛の言葉だけでも受け止めてくれたたらいい」と妙にひねくれた一計を案じ、クリスチャンからロクサーヌへのラブレターを代筆することになる。
シラノの計略は成功し、クリスチャンとロクサーヌはまんまと結婚に漕ぎ着けるも、ロクサーヌに言い寄っていたド・ギッシュ伯爵(シラノの上官)の恨みを買い、シラノともども対スペイン専戦争の最前線に送られてしまう。(一幕)
戦場にあってもロクサーヌへの愛の手紙を欠かさないシラノ(敵の防衛戦越えてパリに郵便配達してるらしいが位置関係ってどんな感じ…?)。やがて待ちきれなくて前線にまでやってくるロクサーヌ。クリスチャンはシラノから手紙の件(シラノの独断だったらしい)を聞いて、シラノのロクサーヌへの気持ちを悟り、「ちょっと偵察に行って来るから戻るまでにロクサーヌに全部話すんだ! その上で彼女に選んでもらうんだ!」と死亡フラグを立てて出て行き、案の定瀕死の重症でかろうじて助け出されるも、名誉の戦死。結局本当のことをロクサーヌに言えなかったシラノは、虫の息のクリスチャンには「全部話した」って言ってやって、それでも彼女は自分を選んだんだ、と満足して神の御許に行かせてやることに成功する。
それから15年。喪服を着て修道院に入っちゃったロクサーヌの元に毎週土曜の夕方に世間話をしに来るだけの関係を続けるシラノ。出世もしたがどうにも口が悪くて敵も多いシラノはある日暴漢に襲われて頭蓋骨骨折の重傷状態。それでもロクサーヌにいつものように会いに来て、いよいよもうダメというときに、クリスチャンの最後の手紙(勿論シラノ筆)としてロクサーヌが肌身離さず持ってた手紙を見せてくれといい、その内容を手紙をほとんど見ずに読み上げて事切れる。ロクサーヌはそれで、手紙をくれてたのはシラノだったということを悟り、その深い愛を悟ったという話。
「ミュージカル シラノ」のタイトルに違わず、もうシラノ出ずっぱり歌いっぱなし。
プライド高くて気が荒くて、頭の回転が速くてちょっとお茶目、なキャラは鹿賀さんにぴったりだなあ。デカイ付け鼻で水を飲むとき、グラスの端に引っかからないように鼻の先をちょい、と持ち上げる仕草とかなんかかわいらしくていいw ふとした間に漂う切ない感じもいいなあ。
だがしかし残念なのはお声の調子が……。もとより演技力>>>>歌唱力な感じの方だが、それにしてもなあ。巨大付け鼻のせいもあるかもしれないが、台詞が聞き取りづらいとか高音が全然とか…。周りが歌上手い人ばっかりだから余計に残念で残念で。キャラは合ってるだけにもったいない。
浦井クリスは違和感がなさ過ぎるw シラノとのデュエットでお互いに自分の長所をアピールしてく曲があるんだけど、シラノが文才とか剣の腕とか色々挙げるのにクリスは「♪この美貌~」「♪この笑顔~」ばっかりとか笑った笑ったww 大変生き生きしてて良かったですw シリアスなシーンもカッコよかったし。ルドルフに比べてパワーついたかなーって感じ。Nちゃんによると回転木馬もちょっと顔>おつむな感じの役でそのときも存在感合ってよかったそうなので、割とこういうキャラが任に合ってるのかなあw
ロクサーヌは顔の小ささに驚いたw ほんと美人~。一幕最初のドレス姿とかゴージャスで良かったです(*´∀`) 歌も上手いし、可愛いだけじゃなくて結構無茶もするのよ!(でもちょっとドジっこ)みたいなキャラで可愛かった。しかしそれでいて「シラノは彼女のどこがいいの? 結局顔?」って思ってしまったなあ。なんか説得力が足りないような。…そういう「なんでもない女」に有能なシラノが尽くすのがいいってのが主旨?
ド・ギッシュ綜馬さんは文句なし。堅物っぽい嫌味なだけの御貴族様かと思ったら結構コミカルだったり情の深い人だったりして素敵です(*´∀`) 結構出番もあるし。ロクサーヌへの一途さが可愛い。一幕で空回り気味にロクサーヌに迫るトコもいいし、二幕でスペイン軍にシラノの隊を集中攻撃させるように仕組んでおいたくせに、ロクサーヌが残るといったら「女性を残して逃げるような男ではありません」つって自分もその場に討ち死に覚悟で残っちゃったりするトコ素敵。どうせならもっと歌って欲しかった~。
光枝ラグノオも何気に良かった。この人も大概良いお年のはずだが声衰えないね~! すごいや。しかしこの方も四季退団か~。もう司祭様にはお会いできんとなると悲しいな。…いや最近は前ほどJCS観に行ってないですが。
曲は全体に素朴で聞きやすい感じ。シーンにすーっと馴染むんだけど…コレといって印象に残らないというか。劇場でてもしばらく頭の中で鳴り続けるいわゆるお持ち帰りソングはないんだよね~。手拍子で乗れるような曲もないのでカーテンコールが今ひとつ寂しいなっとも思ったり。
男性アンサンブルは迫力あってよかった。ガスコン隊もう2~3曲歌って欲しかった!
そういえば舞台が日生の割に浅い気がするなーと思ったらあれはオケが後ろに入ってたからなのね…。舞台中央にドーンと金属張りのデカイ壁(真ん中辺りにドア穴あり)が立っててその手前で全部進行していくから(特に二幕はシンプルだ)なんかこう小劇場系の芝居観てるような気分がしたり。
普通に娯楽作品を見たなー、という感じで面白かったです。返す返すも加賀さんの喉がもう少し調子良かったらなあ、とソレだけが残念。まあ、プロンプは聞こえなかったから(日にちによっては聞こえてたらしい)その分はマシだったのかな…。
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