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風の吹くまま気の向くままの生活雑記
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 といっても「♪に~どと も~どれな~い」のあの人たちではなく、クンツェ&リーヴァイのミュージカルです。
 はぴばー>自分てことで、自分への誕生日プレゼントですw 平日マチネということもあってか、少々後方ながらセンターほぼ真ん中の良席でした(*´∀`)
 (ハピバメールもありがとう。覚えててくれて嬉しいよ>友人諸氏)


 初シアタークリエです。元明治座でシャンテの隣なんで迷わずにいけるのは良いね。お向かい宝塚で出待ち入り待ちに遭遇したらぎょっとするかもしれないが、とりあえず今日のところは大丈夫。尤も帰りはそのままシャンテに抜けてお茶/ご飯になると思うのであまり実害はあるまい。

 劇場内はさすが改装したばっかりとあってキレイ。客席部分が地下なのでエレベータが混むのがやや難か。
 いわゆる二階席はなくて、客席全体に段差があって最前と最後の高低差が1フロア分といった按配。サイドにボックス席があるので厳密に平屋じゃないですが。
 座席数611だっけ? 座席間通路の幅は狭い! とにかく詰め込んだ印象。ぱっと見は四季の秋に近い感じだけど中入ると全然違う~。
 オケピも舞台前には無し。…一律¥12,500のチケットでまさか音楽はテープじゃないよね?(;゚Д゚)

 そうこうするうちに、開始10分前。
 作品にちなんで、お知らせチャイムは鷗の声ってことらしいですが知らなきゃわかんないよw


 物語のメイン舞台はイギリス。
 でも最初の出会いはフランスw イギリスの大貴族のマキシムとアメリカのブルジョワ婦人のお付の庶民娘である<わたし>(一人称の物語なので主人公は名無し)が恋に落ちて、結婚する。
 コレだけならただのシンデレラストーリー(そういや大塚ちひろはその昔まんまそんなタイトルのミュージカルに出てたな)。ところがそうでなくて、嫁いだ先のお屋敷にはマキシムの前妻レベッカの影が色濃く残り、ことに家政婦頭(女中頭って言えばいいのに~。こんなトコにまで言葉狩りが行われてんのね~)のミセス・ダンバースは<わたし>を「絶対認めない」と頑なに亡きレベッカのことを「ミセス・ド・ウィンター」と呼び、その残したものを保存し続けようとする。
 この女中頭がまたニコリともしない人で、レベッカを崇拝しきっていて、威厳ありありでとてもいい。この人の亡きレベッカを思って歌うソロは鳥肌たった~。シルビアさんナイス。
 ところで、お屋敷にマキシム&<わたし>が帰還する前の曲はそこはかとなくエリザのメイドソングとかモーツァルト!のコロレドの使用人曲っぽい。まあ作ってる人同じだから仕方ないけど。この手の曲を1つは挟むのがお約束なのか?w
 そしてしばらくは影との闘い。でも旗色は良くない。ミセス・ダンバースに冷たくされたり、不意に彼女のことを話題に出してマキシムに怒られたり。セット中央上方の額縁だけの黒い大きな絵が象徴的。設定的にはあの絵はレベッカの肖像画らしい。
 レベッカに対抗して(?)主催した仮装舞踏会で、ミセス・ダンバースの口車に乗って去年のレベッカと同じドレスで登場してしまって、場を凍らせたところで1幕終了。

 ステージサイズに合わせてか、セットはシンプルというかこじんまりした感じ。現代物なので衣装もあっさり。仮装舞踏会のシーンとかも少し気合の入ったドレスが見たかったです。
 そして全然関係ないがシルビアさんのマダム・ジリー@オペラ座が見てみたいとおもった。衣装がまんまだからかw


 幕間。休憩は25分。客席内飲食可なので中で食事する人もちらほら。
 まあ、あの人数散らす広さのロビーもないしね。しかし帝劇と違ってお弁当屋さんないから(なかったと思うが見逃したか?)、あらかじめ買っておかないといかんね。
 とりあえずすることないので、パンフめくりながら席でぼーっとつぶしてましたが、やたらと係員が通路うろうろするのなんだろ。狭いのに。
 トイレ行列はやっぱりすごいらしい。新規の劇場なのにトイレ多めに作らなかったのか。シャンテのほう行って下さいが基本なのか。


 そうこうするうちに2幕開始。
 手痛い失敗の翌日、事件は起こる。
 霧で迷ったフランス船が屋敷の近くの入り江で座礁。救助活動の中、行方不明だったレベッカのボートが見つかる。
 このあたりから俄然ストーリーは火サスチックに。引き上げられたヨットの不審な状況。閉じ込められた遺体。…身に覚えのあるマキシム。彼の口から語られるレベッカはとてもひどい女で。
 それらを聞いた<わたし>はマキシムを守って戦う決意をする。
 大塚さんのここからの変わりっぷりがいい。ちっちゃい体で今までほんとびくびくした小動物ぽかったのが、背筋もびしっと伸びて、しゃきしゃき動く。守るものがある女は強いね!
 そして取調べはやり直される。
 自殺か、他殺か。レベッカの死の前日の状況がわかるにつれ、周囲の人間たちは自殺説に傾き、そのように処理される。
 結局実際に手を下したのはマキシムなのだけど、それ自体がレベッカの手の込んだ自殺の一環だったという話。
 マキシムは「僕を道連れにしたかったんだ」というけど、実際そうだとして、なんだってそんなことしたんだろう。…やっぱり愛なのかな。なんか物凄く屈折した愛情でレベッカはマキシムを愛してた…のか?
 ラストは崇拝していた、絶対に自殺なんてするはず無いと思ってたレベッカが自殺願望を持っていたことに絶望したミセス・ダンバースが屋敷に火をかけ、燃え盛る屋敷の中で火に巻かれて、ジ・エンド。
 なんつーか自殺の仕方がはた迷惑というところで似たもの主従だったのね。という感じ。

 
 山口さんは…ううんローマだろうがそし誰だろうがキャラが変わんないな~というのはもう諦めてるからいいとして。←
 あの歌のときの手つきだけはどうにかならんか。振付けてやってください>演出家
 でも「神よ、なぜ」と最後のデュエットは良かったよ~(*´Д`)
 大塚さんと抱き合うシーンはいっつも膝曲げてるのがなんだか可愛い。今までヅカの元男役の大柄ヒロインが相手だったのに、久しぶりに小さいお相手さんで大変だね(;´∀`)

 レベッカの従兄弟で愛人の吉野さんも、ねちこくイカガワしくて良い感じ。この人もある意味何やってもキャラ変わらんなw
 2幕でレベッカはマキシムに殺されたに違いない! 証拠はある、が金で黙ってやっても良いぜ、とマキシムを強請るシーンがあるんですが、吉野さんがやるとどこと無くユーモラスで、「証拠が裏目に出て、犯人に仕立てられるオチ」かなあと思いながら見てました。違ったけど。ちょっと残念w



 カーテンコールは最初三回かな。立つ人もいなくて、わりとあっさり。平日の昼間だし、まあ、土日のようなノリ(特に土曜夜の客は帰らない! ほんとに。…私もその一人であること多いですがw)でもあるまいと思って帰りかけて客席がみな腰を上げたところでオケのお見送りソングが流れ出したんで再度スタオベ状態のカーテンコール。マエストロってば策士w
 そうそう、カーテンコールで指揮の方が出てらっしゃいまして、どうやら舞台の後方にちゃんとオケはいた模様。よし。
 カーテンコールでひとしきりお辞儀と手振りして捌けていく時、主役二人は下手奥で並んで、腕を組んできちっとキメてからお辞儀して退場。あまりに毎回やるので笑いを取っていましたよ。お茶目。

 さすがにまだ日本語版CDは出てないのでとりあえずドイツ語の2枚組みライブ版CD買って来ました。…ドイツ語辞書どこいったかな。歌詞カード解読したいぞ。


 面白かった。久しぶりに劇場空間満喫しました(*´∀`)

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