忍者ブログ
風の吹くまま気の向くままの生活雑記
バーコード
 日頃未来SFと無国籍西洋風FTと古代中国が守備範囲ですが、なんちゃって含む江戸時代伝奇物も好きです。古くは雨月・八犬伝、最近だとモノノ怪とか紅天とか。後者2つは小説じゃないけどね(そういやモノノ怪も小説出る予定あったはずだけどどうしたのかな)。
 そんなわけで設定見て気になってたのを、買ってみました。どうでもいいけど文庫一冊500円台って新潮文庫安くていいな!


 江戸でも屈指の大店、回船問屋兼薬種屋の長崎屋。一粒種の跡取り息子は異様なくらい病弱で、両親始め兄やでもある奉公人一同大甘やかしに甘やかしている状態。が、本人は虚弱体質と金銭感覚がズレまくってる以外はまっとうな気性の優しい17歳。実は若旦那は妖クォーターで、手代を務める兄やを始め、家の内外にいる妖怪たちとともに不可解な連続殺人事件を解決するという話。

 一見ラノベのようで、読んだ感じは守り人シリーズのような児童書あがり? 表紙&挿絵が可愛いのと、活字の大きさでそんな感じがしたんだけど、語彙的には一般書の範疇なのかなあ。わりと容赦なく和語多め。ミステリ風ではあるけども、あんまギスギスした感じでもなく、全体にテンポゆっくりめでおっとりした感じ。
 妖怪ものといいつつ、そうおどろおどろしくもなく、妖怪の皆さんはコミカルで可愛いです。「若旦那が第一で二以降が無い」兄やたちを筆頭に皆若旦那好きすぎw 

 基本、安楽椅子探偵系のミステリ仕立て&調べる方も妖怪なので割と何でもありで、捜査が順調に進みすぎて若干物足りないのがやや難か。そんな妖怪たちと若旦那のやりとりは終始ほのぼのしてて良いんだけどね。

 ところでドラマ化するらしいんで、キャスト見てみましたが、若旦那がジャニなのはまあ百万歩くらい譲るとして、仁吉は納得いかない~~! あんなふやけた優男はいやじゃ。もうちょっと目元すずしいきりっとした人がいい。つかドラマよりアニメの方がよっぽど向いてると思うんだけど!

拍手

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック