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※ネタバレ注意。およびただの片岡ファンの感想なので色々偏ってますがあしからず。

@渋谷ユーロスペース。初めて行ったけど、自主制作系の映画とか上映してる映画館らしいです。場所が文化村通りと道玄坂に挟まったデルタ地帯で、この辺てごちゃごちゃしてだいたい一回は道に迷うので苦手なロケーション。なので念のためちょっと早めに行きましたが(病院寄るついでもあったし)、文化村からいっこ角曲がって真っ直ぐなんで楽にたどり着けました。よかった。建物が映画館ぽくないのとデカデカと看板出てたりしないので探してないとうっかり通り過ぎる危険ありだけど。壁にポスター掲示がされてるのでそれ見逃さなければ大丈夫かなと。
映画館は3階で、私が着いたときにはロビーの開場待ちが10人いるかいないかくらい。おいおい大丈夫かと思いましたが、結局140席だかの8割程度は埋まっていたようで。人事ながら安心したw
入ったときにすでに壇上にゲストメンツの立ち位置がバミってあったので、「片岡」って書いてあるところに近い席を確保したのは私ですw 整理番号順で自由席なので。最前のお嬢さん方も信和君ファンらしく、バミの正面席に「座りたーい、でもはっずかしーv」みたいに盛り上がっていましたw 結局座ってたけど。ですよねーw
お子さま連れのお客さんもいて、ブルーがどうとか話していたけれど、どっちのブルーだろうとか思いながら上映待ち。
他映画の予告もなくいきなり本編開始。
タイトルは空だけど、内容はむしろ川。BGM「河の流れのように」(美空ひばり)な感じ。
豪雨災害による川の氾濫で子供の頃に母親を亡くした主人公が、成長して大学生(か専門学校生?)になって、同じ自主制作映画サークルのリーダー格の友人をまた川で亡くして、罪悪感の傷(「あの時自分が止めていたら…!」)を再び抉られて鬱々として無気力になってたのが、色々あってちょっと回復しました、みたいな話。
この手の自主制作系青春映画ってのは概ねつまらんという予想を裏切らず、地味で退屈。心の傷が地味な日常に癒されていく、ということで監督は「日常のリアルな空気を撮りたい」ってことで俳優さんにも「芝居するな」って注文付けたそうで。テーマに対する表現としては、概ね成功してたと思うけど、しかしそれを見ておもしろいかはまた別の話ってことで。地味で地道で詳細な描写は嫌いじゃないというか結構好物だけど、その先にそれを覆すカタルシスがあってのこそだと思うので、その点からするとオチが弱いのよ。このテンションの低さがこの作品の肝なのはわかるけどね。
最後に清々しい気分になるようなものでもないから、ああ、あの場所に行ってみたいなーとなるほどでもなく。ただ、東京に出てきてる新潟者には里心で帰省促進効果あるかもね!
「映画」の文字と音声がゲシュタルト崩壊しっぱなし、ってくらいの映画好き及びギョーカイの人には評価高そうだけど、映画は日常の隙間の娯楽の一つ、という一般人受けはしないような。だいたい普通の人は評価するために映画見る訳じゃないしね。
台詞で全部説明するんでなく、なるべく映像で語らせる手法は映画としては正しいと思うけれど、人間関係とかそれぞれの背景とか把握するのに序盤手間取るのも本当。もう少し序盤ではお互いの名前頻繁に呼んでくださいw;
ある程度把握できてからなら、色々推測というか解読しながら見るのも楽しいと思うけれど。
カメラ及び主人公の視点は川だなーと思ったのは覗き見だけして特になにも関わっていかないからかなあ。他の登場人物の隣をさらさら流れていく感じ。主人公も心情をモノローグとかで語るキャラではなくて、心象風景を「鉄魔神」というブリキのかかし的な人形(亡くなった友人ナオトの作ろうとしてた映画のキーアイテム)のカットで表現と、あとは過去の記憶フラッシュバックとか。なのでいまいち感情移入がしづらいな。役者ファン補正とかあればもうちょっとおもしろかったのかもしれないが残念ながら今回が初見の人だったのでした。
あとやたらと食事のシーンが多くて、昼時に行くとちょっとつらいかもw というか家族団欒の場ってとにかく食卓なんだなーと思ったり。
ポイントでいいとこさがしをすれば、時々アイキャッチ的に入る定点カメラの風景映像の風景がきれいだったなー。微妙に長い(2~3秒でいい感じなのに体感で7~10秒くらいある感じ)のでときどき苛っとするけど。狭い工場の風景とか、おうちの居間で親子喧嘩とかの狭苦しい画が続いた後だとちょっとほっとする。麒麟の翼のときはそういうのなくてひたすら息苦しい感じだったからなあ。
あと、お友達のエピソードは基本的にオチ無いまま放り出しなので、妄想の余地がふんだんにあることかな。あの後東京に帰ったアユム君は結局映画を完成させられたのかとか、そもそもナオトとアユムは高校時代どんな感じの友達だったのかとか、東京に帰った後も三上さんの役の子とは交流は続いたのかなーとか、色々(←そこか)。
信和君の役(アユム)は、川で亡くなった友達(ナオト)の高校時代の同級生で、ナオト君が作ろうとして完成できなかった映画を完成させるために東京からやってくるというポジション。やる気に満ちていろいろひっかき回していくけど、結局父親に呼び戻されて中途半端なところで退場してしまうという役回り。なんで新潟人で固めてる中で信和君?と思ったらそういうことかと納得(ナオト役の八神君も愛知の人だそうで。ヨソ者はちゃんとヨソ者なんですね)。
ご飯の前にパジャマに着替えて、着てたTシャツをきちんと畳むくせに大皿料理は取り箸を使わない、ご両親はパパママ呼びでパパには敬語というあたり、良いとこのお坊っちゃん(多分一人っ子)設定なのかな。だいたい三上さんとつるんでて、新旧ブルーの2ショットが目に幸せでした(^▽^*) 出番的には約2時間のうちの真ん中1時間分くらいかな。
ところで三上さんはメガネ似合うな。人がよくて苦労性だけど、面倒ごとにはなるべくくちばしつっこまず、そんなキャラでした。
んでトークショー。
・まずはご挨拶。
・信和君の出で立ちは、GパンにGジャン、生成に緑の横縞の入ったストール。ストール愛用継続中ですなw
・八神君の「天気のいい日に花見もせずに映画館におはこびいただいて…桜に勝るトークをしますね」というご挨拶を受けて、信和君、
「男五人ですが、華のあるトークをしたいと思います、よろしくお願いします」とのこと。
・ちなみに三上さんからもご挨拶DVDを預かって来てるんだけど、今日は見せてくれず。「これは次回のイベントで」と八神君にしまわれてしまいました。いけず! っていうかまたイベントやるんなら告知は早めに頼むぜ!
・現場での遊びの話
仲良しの設定なのに、初対面の人が多いのでちょっとしたゲームって感じで麻聖くん発信で「外来語禁止ルール」とかで遊んでました。という話。今日も登壇前に開始してて、さっそく挨拶で「トーク」とか使ってしまった信和君と麻聖君は監督に「あとでしっぺね」と言われていましたw
ちなみに「それ知らない」と八神君は素できょとん。監督の意向で一年前に死んでる設定なので極力他のキャストと会わせないようにしてたとか。一人離れて撮影とかも多かったのであんまりみんなと遊びに行ったりとかしなかったそうです。信和君とはほとんど会ってないらしい。…アユムはナオト追っかけて新潟まで遺作を完成させようと思うくらいの間柄だったのに仲良くなくていいのかなあと思ったり。
・お祭りの話
クランクインの日に地元でちょうどお祭りがあって、八神君と三上さん以外はみんなで遊びに行ってたそうで。
縁日の型抜きに挑戦したところ、信和君が全然できないところに「俺上手いっすよ!」とシゲル役の加藤君がやってみて、いきなりパキって割って、もっかい挑戦してみるも、板をおもむろに舐めたとき、オヤジに「おまえ今舐めただろ!」「舐めてねーよ!」と言い合いになってる(舐めるのは勿論禁止事項w)のを見て、信和君は彼とこの日が初対面だったんだけど、「仲良くなれそう」って思ったとかw
ちなみに麻聖君と三上さんは駆け足で嵐のようにばーっときてだーっと帰ったらしいですw
・監督の撮影方法の話
「リアルな空気感」を大事にする監督なので、カメラがいつ回ってて本番なのかわかりづらい。八神君なんかはいる間ずっとカメラが回ってて、本人が「あれ? もしかしてカメラ回ってる?」と思った頃に監督の「カットー」の声が入るという有様。
あと、本番入る前に、「どうでもいい話してて」とかって10分とか15分とか回しっぱなしにしたところにおもむろに本番入るそうで。
あるとき信和君の撮影で、終わって2階の控え室に行ったら、入れ替わりに他のキャストがぞろっと出ていって、下の方から楽しそうな声が聞こえてきて、カメラ回ってんのかわからなくて、混ざりにいこうとしたらスタッフ三人がかりくらいで羽交い締めに止められて(ここ信和君と麻聖君の実演付きw)で「なに? なんでー?」ってなってたら実はカメラ回ってるとこだったとかあったそうでw
あと、TV Taroのインタ記事にもありましたが、最初に台本読んで作ったイメージで演技したら「バカじゃねーの」って言われたとか、とにかく「芝居」をすると、「はーい、お芝居ありがとね、じゃあ仕事しようかー」って言われてリテイクになるとか。「役者が芝居すんなって言われるんですもん、キツイっすよー」とは麻聖君。八神君もうんうん頷いてましたが、加藤君は監督の元教え子だけあって慣れてるので、特に何もいわれずかえって不安だったとか。
ちなみに「バカじゃねーの」の話の時、監督が「そんな敵を作るようなこと言うなよ(汗」って言って「大丈夫。愛ある『バカ』ですからねー」と信和君がフォローしてましたw
また、「自分のイメージで役作りをすると似たイメージになるけど、今回バカって言われ続けて、顔つきからなにから普段とちょっと違う」ということらしいです。雑誌の時の「かっこいい片岡信和はいません」てそういう意味かーとか思ったり。
・新潟の魅力(食べ物篇)の話
食べ物がおいしい! タレカツって卵でとじないトンカツがあってそれがおいしかったという話。やっぱ若い男の子は肉だねえw
信和君は「回転寿司がおいしかった。100円の回転寿司でさえ寿司がおいしくて30皿くらい食べた」とか。健啖家めw;
で、映画で食事のシーンが多いのに、麻聖君とかそれこそトンカツとか食べに行ってて、リアルで「食いたくねえ」って顔するので、「ちゃんと食べてー」ってダメ出ししたこともありました、と監督の苦笑気味な暴露w
広州飯店(作中にでてくるラーメン屋)のラーメンもおいしかったらしいです。シーンが三田村さんの撮影終了の日だったとかで、信和君は出ないけれど現場にはいて、控え室に貸してもらってた隣の美容室でおばちゃんたちに大人気だったとかw さすがww
ちなみに撮影の後にお店のご好意でラーメン食べさせてもらったけど、信和君は帰ってしまっていて食べられなかったとか。残念。
そんなこんなで20分ほどがすぎ、最後のご挨拶。
・麻聖君
「この映画はロケも全部新潟で、スタッフもほとんど新潟の人で、新潟の良さを伝えたいということと、田上陽介を通じて『夢をもう一度追いかけてもいいんだ』という背中を押してあげられる作品となっております。是非二度三度、ご友人ご家族と見に来ていただけると助かります」
・八神君
「新潟出身じゃなくキャスティングされたんですが、すごく参加できて良かった」「監督の奇抜なw--斬新な演出が勉強になりました」
・信和君
「ご覧になってわかるとおり、作中の人物たちはみんなそれぞれ傷や悩みを抱えています。ご覧になったみなさんにも、それぞれ悩みや傷があると思います。それを癒すことができるのは、頑張れ、とかそういう言葉じゃなくて日常を何年も生きていくことなんだなと思わせてくれる映画でした。ばーんと強いメッセージとかはないですけど、そっと背中を押してくれる、そんな感じの、二度三渡と見たくなる作品だと思います。また見に来てください」
だいたいこんな感じ。さすが映画好きだけあって語りが熱いw
・加藤君
「東京の、僕らの同世代の人にたくさん見てほしいです。ご友人などに紹介して是非、また見てください」とか手短なかんじ。
うん、ごめん、ターゲット世代じゃないみたいだからリピートは控えておくね(^^ とちょっと意地悪いことを思ったり。
・監督
「作品について言いたいことはだいたい俳優が言ってくれたので」ってことで作品のことよりは役者さんへのねぎらいの言葉。「一杯いじめられたと思うけど、最後にはみんな阿吽の呼吸でできるようになって、自分から『今のダメですよねー』とか言えるようになってた」とか「(信和君指して)帰る頃にはイントネーションが一番新潟ナイズされてた。東京から来たけど、実は新潟に実家があるとか設定書き直そうかと思ったw」とか。
そんなんでまた10分ほど。トータルで30分弱のトークショーでした。楽しかった(*´∀`)
トークでほくほくしたところで、ちょうど池袋の東武の新潟物産に寄って日本酒買って帰ってきましたw 真野鶴。新潟といっても佐渡の蔵元さんですが。新潟のお酒の割に舌触りが柔らかくておいしいです。

へぎそばも食べたかったけど行列長かったので断念。
軽く新潟漬けになった一日でした~。
@渋谷ユーロスペース。初めて行ったけど、自主制作系の映画とか上映してる映画館らしいです。場所が文化村通りと道玄坂に挟まったデルタ地帯で、この辺てごちゃごちゃしてだいたい一回は道に迷うので苦手なロケーション。なので念のためちょっと早めに行きましたが(病院寄るついでもあったし)、文化村からいっこ角曲がって真っ直ぐなんで楽にたどり着けました。よかった。建物が映画館ぽくないのとデカデカと看板出てたりしないので探してないとうっかり通り過ぎる危険ありだけど。壁にポスター掲示がされてるのでそれ見逃さなければ大丈夫かなと。
映画館は3階で、私が着いたときにはロビーの開場待ちが10人いるかいないかくらい。おいおい大丈夫かと思いましたが、結局140席だかの8割程度は埋まっていたようで。人事ながら安心したw
入ったときにすでに壇上にゲストメンツの立ち位置がバミってあったので、「片岡」って書いてあるところに近い席を確保したのは私ですw 整理番号順で自由席なので。最前のお嬢さん方も信和君ファンらしく、バミの正面席に「座りたーい、でもはっずかしーv」みたいに盛り上がっていましたw 結局座ってたけど。ですよねーw
お子さま連れのお客さんもいて、ブルーがどうとか話していたけれど、どっちのブルーだろうとか思いながら上映待ち。
他映画の予告もなくいきなり本編開始。
タイトルは空だけど、内容はむしろ川。BGM「河の流れのように」(美空ひばり)な感じ。
豪雨災害による川の氾濫で子供の頃に母親を亡くした主人公が、成長して大学生(か専門学校生?)になって、同じ自主制作映画サークルのリーダー格の友人をまた川で亡くして、罪悪感の傷(「あの時自分が止めていたら…!」)を再び抉られて鬱々として無気力になってたのが、色々あってちょっと回復しました、みたいな話。
この手の自主制作系青春映画ってのは概ねつまらんという予想を裏切らず、地味で退屈。心の傷が地味な日常に癒されていく、ということで監督は「日常のリアルな空気を撮りたい」ってことで俳優さんにも「芝居するな」って注文付けたそうで。テーマに対する表現としては、概ね成功してたと思うけど、しかしそれを見ておもしろいかはまた別の話ってことで。地味で地道で詳細な描写は嫌いじゃないというか結構好物だけど、その先にそれを覆すカタルシスがあってのこそだと思うので、その点からするとオチが弱いのよ。このテンションの低さがこの作品の肝なのはわかるけどね。
最後に清々しい気分になるようなものでもないから、ああ、あの場所に行ってみたいなーとなるほどでもなく。ただ、東京に出てきてる新潟者には里心で帰省促進効果あるかもね!
「映画」の文字と音声がゲシュタルト崩壊しっぱなし、ってくらいの映画好き及びギョーカイの人には評価高そうだけど、映画は日常の隙間の娯楽の一つ、という一般人受けはしないような。だいたい普通の人は評価するために映画見る訳じゃないしね。
台詞で全部説明するんでなく、なるべく映像で語らせる手法は映画としては正しいと思うけれど、人間関係とかそれぞれの背景とか把握するのに序盤手間取るのも本当。もう少し序盤ではお互いの名前頻繁に呼んでくださいw;
ある程度把握できてからなら、色々推測というか解読しながら見るのも楽しいと思うけれど。
カメラ及び主人公の視点は川だなーと思ったのは覗き見だけして特になにも関わっていかないからかなあ。他の登場人物の隣をさらさら流れていく感じ。主人公も心情をモノローグとかで語るキャラではなくて、心象風景を「鉄魔神」というブリキのかかし的な人形(亡くなった友人ナオトの作ろうとしてた映画のキーアイテム)のカットで表現と、あとは過去の記憶フラッシュバックとか。なのでいまいち感情移入がしづらいな。役者ファン補正とかあればもうちょっとおもしろかったのかもしれないが残念ながら今回が初見の人だったのでした。
あとやたらと食事のシーンが多くて、昼時に行くとちょっとつらいかもw というか家族団欒の場ってとにかく食卓なんだなーと思ったり。
ポイントでいいとこさがしをすれば、時々アイキャッチ的に入る定点カメラの風景映像の風景がきれいだったなー。微妙に長い(2~3秒でいい感じなのに体感で7~10秒くらいある感じ)のでときどき苛っとするけど。狭い工場の風景とか、おうちの居間で親子喧嘩とかの狭苦しい画が続いた後だとちょっとほっとする。麒麟の翼のときはそういうのなくてひたすら息苦しい感じだったからなあ。
あと、お友達のエピソードは基本的にオチ無いまま放り出しなので、妄想の余地がふんだんにあることかな。あの後東京に帰ったアユム君は結局映画を完成させられたのかとか、そもそもナオトとアユムは高校時代どんな感じの友達だったのかとか、東京に帰った後も三上さんの役の子とは交流は続いたのかなーとか、色々(←そこか)。
信和君の役(アユム)は、川で亡くなった友達(ナオト)の高校時代の同級生で、ナオト君が作ろうとして完成できなかった映画を完成させるために東京からやってくるというポジション。やる気に満ちていろいろひっかき回していくけど、結局父親に呼び戻されて中途半端なところで退場してしまうという役回り。なんで新潟人で固めてる中で信和君?と思ったらそういうことかと納得(ナオト役の八神君も愛知の人だそうで。ヨソ者はちゃんとヨソ者なんですね)。
ご飯の前にパジャマに着替えて、着てたTシャツをきちんと畳むくせに大皿料理は取り箸を使わない、ご両親はパパママ呼びでパパには敬語というあたり、良いとこのお坊っちゃん(多分一人っ子)設定なのかな。だいたい三上さんとつるんでて、新旧ブルーの2ショットが目に幸せでした(^▽^*) 出番的には約2時間のうちの真ん中1時間分くらいかな。
ところで三上さんはメガネ似合うな。人がよくて苦労性だけど、面倒ごとにはなるべくくちばしつっこまず、そんなキャラでした。
んでトークショー。
・まずはご挨拶。
・信和君の出で立ちは、GパンにGジャン、生成に緑の横縞の入ったストール。ストール愛用継続中ですなw
・八神君の「天気のいい日に花見もせずに映画館におはこびいただいて…桜に勝るトークをしますね」というご挨拶を受けて、信和君、
「男五人ですが、華のあるトークをしたいと思います、よろしくお願いします」とのこと。
・ちなみに三上さんからもご挨拶DVDを預かって来てるんだけど、今日は見せてくれず。「これは次回のイベントで」と八神君にしまわれてしまいました。いけず! っていうかまたイベントやるんなら告知は早めに頼むぜ!
・現場での遊びの話
仲良しの設定なのに、初対面の人が多いのでちょっとしたゲームって感じで麻聖くん発信で「外来語禁止ルール」とかで遊んでました。という話。今日も登壇前に開始してて、さっそく挨拶で「トーク」とか使ってしまった信和君と麻聖君は監督に「あとでしっぺね」と言われていましたw
ちなみに「それ知らない」と八神君は素できょとん。監督の意向で一年前に死んでる設定なので極力他のキャストと会わせないようにしてたとか。一人離れて撮影とかも多かったのであんまりみんなと遊びに行ったりとかしなかったそうです。信和君とはほとんど会ってないらしい。…アユムはナオト追っかけて新潟まで遺作を完成させようと思うくらいの間柄だったのに仲良くなくていいのかなあと思ったり。
・お祭りの話
クランクインの日に地元でちょうどお祭りがあって、八神君と三上さん以外はみんなで遊びに行ってたそうで。
縁日の型抜きに挑戦したところ、信和君が全然できないところに「俺上手いっすよ!」とシゲル役の加藤君がやってみて、いきなりパキって割って、もっかい挑戦してみるも、板をおもむろに舐めたとき、オヤジに「おまえ今舐めただろ!」「舐めてねーよ!」と言い合いになってる(舐めるのは勿論禁止事項w)のを見て、信和君は彼とこの日が初対面だったんだけど、「仲良くなれそう」って思ったとかw
ちなみに麻聖君と三上さんは駆け足で嵐のようにばーっときてだーっと帰ったらしいですw
・監督の撮影方法の話
「リアルな空気感」を大事にする監督なので、カメラがいつ回ってて本番なのかわかりづらい。八神君なんかはいる間ずっとカメラが回ってて、本人が「あれ? もしかしてカメラ回ってる?」と思った頃に監督の「カットー」の声が入るという有様。
あと、本番入る前に、「どうでもいい話してて」とかって10分とか15分とか回しっぱなしにしたところにおもむろに本番入るそうで。
あるとき信和君の撮影で、終わって2階の控え室に行ったら、入れ替わりに他のキャストがぞろっと出ていって、下の方から楽しそうな声が聞こえてきて、カメラ回ってんのかわからなくて、混ざりにいこうとしたらスタッフ三人がかりくらいで羽交い締めに止められて(ここ信和君と麻聖君の実演付きw)で「なに? なんでー?」ってなってたら実はカメラ回ってるとこだったとかあったそうでw
あと、TV Taroのインタ記事にもありましたが、最初に台本読んで作ったイメージで演技したら「バカじゃねーの」って言われたとか、とにかく「芝居」をすると、「はーい、お芝居ありがとね、じゃあ仕事しようかー」って言われてリテイクになるとか。「役者が芝居すんなって言われるんですもん、キツイっすよー」とは麻聖君。八神君もうんうん頷いてましたが、加藤君は監督の元教え子だけあって慣れてるので、特に何もいわれずかえって不安だったとか。
ちなみに「バカじゃねーの」の話の時、監督が「そんな敵を作るようなこと言うなよ(汗」って言って「大丈夫。愛ある『バカ』ですからねー」と信和君がフォローしてましたw
また、「自分のイメージで役作りをすると似たイメージになるけど、今回バカって言われ続けて、顔つきからなにから普段とちょっと違う」ということらしいです。雑誌の時の「かっこいい片岡信和はいません」てそういう意味かーとか思ったり。
・新潟の魅力(食べ物篇)の話
食べ物がおいしい! タレカツって卵でとじないトンカツがあってそれがおいしかったという話。やっぱ若い男の子は肉だねえw
信和君は「回転寿司がおいしかった。100円の回転寿司でさえ寿司がおいしくて30皿くらい食べた」とか。健啖家めw;
で、映画で食事のシーンが多いのに、麻聖君とかそれこそトンカツとか食べに行ってて、リアルで「食いたくねえ」って顔するので、「ちゃんと食べてー」ってダメ出ししたこともありました、と監督の苦笑気味な暴露w
広州飯店(作中にでてくるラーメン屋)のラーメンもおいしかったらしいです。シーンが三田村さんの撮影終了の日だったとかで、信和君は出ないけれど現場にはいて、控え室に貸してもらってた隣の美容室でおばちゃんたちに大人気だったとかw さすがww
ちなみに撮影の後にお店のご好意でラーメン食べさせてもらったけど、信和君は帰ってしまっていて食べられなかったとか。残念。
そんなこんなで20分ほどがすぎ、最後のご挨拶。
・麻聖君
「この映画はロケも全部新潟で、スタッフもほとんど新潟の人で、新潟の良さを伝えたいということと、田上陽介を通じて『夢をもう一度追いかけてもいいんだ』という背中を押してあげられる作品となっております。是非二度三度、ご友人ご家族と見に来ていただけると助かります」
・八神君
「新潟出身じゃなくキャスティングされたんですが、すごく参加できて良かった」「監督の奇抜なw--斬新な演出が勉強になりました」
・信和君
「ご覧になってわかるとおり、作中の人物たちはみんなそれぞれ傷や悩みを抱えています。ご覧になったみなさんにも、それぞれ悩みや傷があると思います。それを癒すことができるのは、頑張れ、とかそういう言葉じゃなくて日常を何年も生きていくことなんだなと思わせてくれる映画でした。ばーんと強いメッセージとかはないですけど、そっと背中を押してくれる、そんな感じの、二度三渡と見たくなる作品だと思います。また見に来てください」
だいたいこんな感じ。さすが映画好きだけあって語りが熱いw
・加藤君
「東京の、僕らの同世代の人にたくさん見てほしいです。ご友人などに紹介して是非、また見てください」とか手短なかんじ。
うん、ごめん、ターゲット世代じゃないみたいだからリピートは控えておくね(^^ とちょっと意地悪いことを思ったり。
・監督
「作品について言いたいことはだいたい俳優が言ってくれたので」ってことで作品のことよりは役者さんへのねぎらいの言葉。「一杯いじめられたと思うけど、最後にはみんな阿吽の呼吸でできるようになって、自分から『今のダメですよねー』とか言えるようになってた」とか「(信和君指して)帰る頃にはイントネーションが一番新潟ナイズされてた。東京から来たけど、実は新潟に実家があるとか設定書き直そうかと思ったw」とか。
そんなんでまた10分ほど。トータルで30分弱のトークショーでした。楽しかった(*´∀`)
トークでほくほくしたところで、ちょうど池袋の東武の新潟物産に寄って日本酒買って帰ってきましたw 真野鶴。新潟といっても佐渡の蔵元さんですが。新潟のお酒の割に舌触りが柔らかくておいしいです。
へぎそばも食べたかったけど行列長かったので断念。
軽く新潟漬けになった一日でした~。
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